日本酒の冷やし方

日本酒は古くから日向燗・人肌燗・ぬる燗・上燗・熱燗・飛び切り燗と温めて飲むのが主流であり、冷たい日本酒は常温の冷や酒のみでした。

ですが、冷蔵庫の普及や1980年代にブームとなった吟醸酒によって日本酒に新たなジャンルの冷酒が追加され、今では雪冷え・花冷え・涼冷えが誕生し、今では夏の風物詩の1つとして定着しつつあります。

ところで、皆さんは既にご存知かもしれませんが、日本酒は冷やされると香りが抑えられ、味わいも閉じて固くなってしまうという特徴を有しているため、日本酒独特の香味を堪能したいという方にはあまりオススメできません。

しかし、日本酒を冷やすことで喉越しが良くなり、冷やすことで今まで感じることが出来なかった爽やかな香りやフルーティーな香りが引き出され、燗向きだと思っていた日本酒の意外な一面を発見することができます。さらに、冷酒はサラダやお刺身など冷たい料理との相性も良くなるため、今まで日本酒との相性が悪いと言われていた料理と共に嗜むこともできるようになったのです。

また、冷酒の作り方は燗酒を作るよりも簡単に作れるので初心者の方でも安心して作ることができます。

では、誰でも気軽に作ることができる冷酒の作り方をご紹介したいと思います。

日本酒の冷まし方の方法とは?

日本酒の冷まし方には3つの方法があります。
まず1つは「氷水に浸す方法」です。
氷水に浸す方法はとっても簡単で、桶やボウルに氷水を作った後、日本酒を瓶ごとまたは徳利を浸けてじっくりと冷やしてゆく簡単なものです。
この方法ならば、日本酒の風味を柔らかくそして優しい味わいを保ったまま、バランスの良いキリッとした冷酒へと変貌させることができます。

2つめは「冷蔵庫で冷やす方法」です。
日本酒の瓶ごと冷蔵庫内で冷やすというとっても簡単な方法なのですが、ぼんやりとした味わいになるため、おいしい冷酒を作る方法としてはオススメできません。
突然冷酒が飲みたくなった際は冷蔵庫で急速に冷やすのも良いですが、日本酒の香味がアルコールに閉じこめられるため、こもった印象を持つ日本酒となります。

3つめは「ロックで嗜む方法」です。
ロックとは、グラスに水晶のように美しい氷を入れ、そのグラスにお酒を注いでじっくり冷やすという方法です。この方法で冷やすとアルコールや味わいが氷で薄まってしまうため、冷酒好きからはあまり人気の無い冷やし方となっています。
ですが、アルコール度数の高いお酒や濃いお酒をこの方法で冷やすと、全体的に飲みやすくなるというメリットもあります。古酒や生原酒を嗜む際は、グラスに氷を入れてロックで嗜んでみてはいかがでしょうか。

今回は日本酒の正しい冷やし方についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

冷酒の作り方は、燗酒と比べてとっても簡単なので、初心者の方でも失敗することなく気軽に作ることができます。
今年の夏は日本酒を冷やして、暑気払いをしてみてはいかがでしょうか。

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