日本酒日本酒燗どうこや酒燗器での付け方

日本酒を燗酒にする際、最もお勧めされているのが「燗どうこ(湯煎)」です。
しかし、「湯煎の方法が分からない」「自分1人のために湯煎で作るのはちょっと…」という方もいらっしゃるかと思います。

そういうときは、1家に1台は必ずあると言われる電子レンジを活用したり、酒燗器を購入すると誰でも気軽に燗酒を楽しめるようになります。
しかし、電子レンジで燗酒を作るのは、日本酒の温度に差が生じるため、あまりオススメできません。

そこで、今回は燗どうこと酒燗器を用いた日本酒のつけ方によるメリット&デメリットをご紹介します。

燗どうこ(湯煎)・酒燗器のメリット&デメリットとは?

燗どうこ(湯煎)のメリット&デメリット

日本酒をつける方法で最も人気の高い「湯煎」は、日本酒を瓶から直接徳利へと移しかえ、さらに、温める際は間接的に温められるため酒質の品質を保った状態で燗酒を作ることができます。
また、徳利自体も温められるため、お酒が冷めにくくなります。さらに、徳利などの洗い物の手間や日本酒の無駄が少なくなるメリットがあります。

では、燗どうこのデメリットはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
まず1つめは、日本酒を徳利に移し替えたりする手間があることです。
*ただし、プリント瓶の場合はお酒を移しかえる手間が無いので初心者の方でも安心してご使用になることができます。
2つめは温度管理が難しいため、慣れるまで失敗してしまうことです。
例えば、ぬる燗の場合、日本酒を40℃前後まで温めるのですが、慣れないうちは暖め過ぎて飛び切り燗になってしまったり、慎重になり過ぎて日向燗になってしまうこともあります。
3つめは時間がかかることです。もしも50℃前後の熱燗で飲みたいと思った場合、小徳利でおよそ2分、大徳利で2分30秒ほどかかってしまうため、準備などを含めると10分以上かかってしまうこともあります。

最近ではお湯の温度を設定することができる電気式燗どうこも発売されておりますので、そちらを用いると初心者の方でも失敗せずに湯煎でお燗を作ることができます。
ただし、徳利を浸けるタイミングやお湯の温度によって誤差が生じますので、必ず酒温計は用意しておくようにしましょう。

酒燗器のメリット&デメリット

酒燗器は、日本酒を徳利に移しかえる手間が無く、温度管理がしやすいので初心者の方が燗酒を作る際はこちらの道具を活用されるのがオススメです。
また、同じ温度のお酒を複数本まとめて作ることができるのも魅力的です。

しかし、とっても便利な酒燗器にも少なからずデメリットはございます。
まず1つ目は酒燗器のお手入れを怠ってしまった場合、次に作る燗酒の味わいに異常が生じる可能性があることです。そのため、使用後は入念に洗浄しなければなりません。
また、残酒を防ぐために入念に洗わなければならないため、燗酒をテンポよく作ることができません。
さらに、酒燗器の限度を超えて採取してしまうと日本酒の温度が目的の温度に到達せず、ぬるくなってしまうこともあります。

現在は酒燗器も改良されており、残酒による酒質の変化や洗い物の手間暇、そして日本酒のロスを最小限に抑えることができるようになっています。
ですが、酒燗器を用いる場合は使った後にきちんとお手入れする必要があります。
また、酒燗器を使って友人に燗酒をお出しする際は、必ず味見をしてからお出しするようにしましょう。

今回は日本酒のつけ方のメリット&デメリットについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

お燗好きな方は、煮増えと呼ばれる徳利の液面の増え具合を見て適燗かどうかを判断するそうです。「お燗は1日にして成らず」ですので、何度も日本酒をつけてご自身の味覚に合った燗酒を作れるように失敗を恐れずにチャレンジしてゆきましょう!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする