父の日に贈りたい素敵な花言葉を持つ花の種類とは
日本で父の日が広まったのは、1950年頃だと言われています。
当時は現在よりも認知度が低く、一部の人々のあいだで行われていたのですが、1980年代になり、デパートや百貨店などが販売戦略の一環として父の日をイベント化したことで日本全国に父の日が広まったと言われています。
日本では父の日発祥の地であるアメリカと同じく毎年6月の第3日曜日に父の日が制定されておりますが、イタリアやスペインなどのカトリック系の国々では3月19日の聖ヨセフの日が父の日に制定されており、ドイツでは国の休日である昇天日(復活祭の39日後の木曜日)が父の日となっています。
また、ロシアでは軍人や退役軍人に感謝する日である2月23日の祖国防衛の日に父親や夫といった男性へ感謝をする日となっています。
国によって、父の日の日付やお祝いの仕方は様々ですが、日本では父の日に黄色いバラを贈るのが定番となっており、なぜ黄色いバラなのかと疑問に感じている方も大勢いらっしゃいます。
そこで、今回は日本で父の日に黄色いバラを贈るようになった由来や父の日に贈りたい素敵な花言葉を持つ花の種類をご紹介したいと思います。
父の日に黄色いバラを贈る理由とは
黄色いバラの花言葉は「愛情の薄らぎ」「嫉妬」「友情」と贈り物としては、あまり良い言葉とは言えませんが、なぜか日本では父の日に黄色いバラを贈る習慣があります。
これは、1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」によって毎年開催されている「父の日黄色いリボンキャンペーン」に由来していると言われています。
皆さんも「ベスト・ファーザーイエローリボン賞」という言葉を1度は耳にしたことがあるかと思います。
このイベントは、父の日黄色いリボンキャンペーンの一環であり、愛妻家と言われる男性著名人の方々に贈られている賞です。
黄色は古くから幸せや幸福のシンボルカラーとされており、これがバラと習合したことで、父の日に黄色いバラを贈るという日本独自の風習が誕生したと言われています。
また、黄色は世界で最も大切にされている色彩であり、英国では身を守るための色として扱われており、この風習が海を渡って、アメリカに伝わり、戦地へ赴く愛する人の無事と帰還を願って黄色いリボンを結ぶようになります。
その後、黄色は愛や信頼、尊敬を象徴する色彩として全世界へと広まり、今では歓喜や希望、富貴を表すカラーとして親しまれています。
父の日に贈りたい素敵な花言葉を持つ花の種類とは
いくら黄色が幸福のシンボルといっても、黄色いバラが持つ花言葉を知っている方々にとっては、お父さんへプレゼントするのは気が引けますよね。
そこで、父の日に贈りたい素敵な花言葉を持つ花の種類をご紹介します。
●向日葵
父の日に贈りたい花の中で最も人気の高いのが向日葵です。
向日葵の花言葉は「光輝」「愛慕」「憧れ」「あなたを見つめる」です。
大きな愛で家族を優しく包み込み、遠く離れていても家族を守ってくれるお父さんは、燦々と照る太陽のように美しく温かな笑顔がまるで向日葵に重なるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
向日葵の花束を贈るのに抵抗がある方は、向日葵がデザインされたプレゼントを贈るのがオススメです。
●杜若
初夏に紫や白の花を咲かせるアヤメ科の多年草「杜若 (かきつばた)」の花言葉は「幸福はきっとあなたのもの」です。
ちょっぴり意味が分かりにくいという方もいらっしゃるかと思いますが、この言葉には「お父さんの幸せを願っています」という願いが込められているのです。
杜若がデザインされたプレゼントに花言葉を添えて贈るのがオススメです。
●ローズマリー
「若返りのハーブ」として知られるローズマリーの花言葉は「思い出」です。
「お父さんとの大切な思い出をこれから先も作ってゆきたい」という想いを込めてプレゼントしませんか。
ローズマリーには記憶力や集中力を高め、精神を高揚させて軽いうつ症状を緩和する作用があり、さらに血行を改善させて消化機能を促進させるので、新陳代謝が活発になり、老化を防ぐことができます。
他にも頭皮の血流を改善させて育毛促進や抗菌・抗ウイルス作用も有しておりますので、花粉症などの諸症状を緩和することができます。
ただし、高血圧の方や妊娠・授乳中の方は使用する前にかかりつけの医師に相談することを推奨します。
●紫露草
北アメリカ原産のツユクサ科の多年草「紫露草 (むらさきつゆくさ)」の花言葉は「尊敬しています」です。
幼い頃から憧れの存在だったお父さんに「これからも尊敬できる父親で居てください」という意味を込めて贈ってみてはいかがでしょうか。
他にも愛のシンボルであるバラ・キショウブ・シロツメクサ・スターチス・ガーベラ・ユリなどもお父さんへの贈り物にピッタリな花言葉を持っておりますので、あなたの気持ちと同じ言葉を持つ花を探してみてはいかがでしょうか。
今回は父の日に贈りたい素敵な花言葉を持つ花の種類についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
父の日に花を贈るのに抵抗のある方もいらっしゃるかと思います。
もし、花を贈るのに抵抗を感じる方は、向日葵や杜若などがデザインされたプレゼントに花言葉を綴ったメッセージカードを添えて贈るのもオススメです。
是非、今年の父の日はお父さんに「ありがとう」を伝えてみませんか。