今まで王侯貴族や将軍などの身分の高い方々の間で催されていたお花見ですが、江戸時代の頃から庶民の間でも催されるようになりました。
しかし、あまりのマナーの悪さに度々お花見の開催を禁止されたという歴史があります。
現在では、お花見の開催を禁止するという行為はほとんどありませんが、一部のマナーの悪い日本人や海外からの観光客によって、しばしば自治体や他のお花見参加者を困らせているため、お花見に参加したくないという方々も年々増加しています。
そこで、今回はお花見を気持ち良く行うためのマナーについてご紹介します。
お花見マナー5ヶ条
お花見は、美しく咲き誇る桜の木の下でお酒を飲んだり、おいしい行楽弁当を味わうなど飲んだり食べたりして参加者と交流を深めるイベントですが、毎年羽目を外し過ぎて自治体の方や周りの方々とトラブルになる参加者も少なくありません。
そこで、お花見を気持ち良く開催するためのお花見マナー5ヶ条をご紹介します。
お花見マナー5ヶ条
その1.桜に触れてはならない!
桜の木の下で催されるお花見ですが、いくらキレイだからと言って桜の枝をポキッと折ってしまったり、酔った勢いで木に登ったり、桜吹雪が見たいからと桜を揺すって花びらを散らすのは御法度です。
誤って枝を折ってしまった際は、お花見会場を管理している方に謝り、適切な処置を取ってもらうようにしましょう。
その2.場所取りの範囲
桜の開花予想が行われると、ブルーシートを片手にお花見会場に大勢の方々が集まってきます。お花見の場所取りはお花見当日の早朝や前日の深夜から行う方も多く、ダンボールを台にパソコンで仕事を行っている社会人の方やマンガ本や携帯ゲーム機でひたすら時間を潰している大学生の姿は、この時期限定の風物詩となっています。
しかし、この場所取りが思わぬトラブルを引き起こす原因となる場合があります。
例えば、シートが大き過ぎて通路を塞いでしまったり、お店や民家の敷地に入り込んでいたり、5人でお花見を行うのに10人用のシートで場所取りをするなど、近隣住民や他のお花見参加者の方々の迷惑になる可能性があります。場所取りを行う際は、参加人数に合わせたシートを使って場所取りを行うようにしましょう。
その3.火気厳禁!
お花見会場にもよりますが、基本「火気厳禁」となっています。
ですので、肌寒いからと言って石油ストーブを持ち込んだり、温かい日本酒が飲みたいからと言ってガスコンロを持ち込んだりするのはNGです。
もしもお花見でバーベキューや燗酒を楽しみたいという場合は、事前にお花見会場へ問い合わせ、火を使ってよいかどうかを確認しておきましょう。
その4.ゴミは持ち帰ること!
お花見会場には、幾つかゴミ箱が用意されておりますが、大勢の方が会場に設置されているゴミ箱を利用してしまうと、ゴミが溢れかえってしまいます。
自分たちで出したゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。
その5.周囲の方々に迷惑になるような行為は避けること!
お花見は大勢の方々が参加しています。そのため、お花見でのトラブルの多くが隣のお花見参加者とのトラブルです。
大音量でカラオケを楽しんだり、どんちゃん騒ぎをするのはマナー違反です。
お花見は大勢で愉しむイベントですので、独りよがりにならないように周囲の方々に配慮して節度ある酒宴を催すようにしましょう。
今回はお花見に関するマナーを5つご紹介させて頂きました。
ご紹介させて頂いたマナーは最低限のルールですので、周囲の方々や自治体の方、そして主役である桜に迷惑が掛からないよう、ヒトとして節度あるお花見を楽しみましょう。