お正月にオススメの日本酒|封印酒

お正月にオススメの縁起が良い日本酒ではありませんが、近年日本酒愛好家たちの間で話題となっているお正月にオススメの日本酒「封印酒」をご紹介したいと思います。

封印酒とは、吟醸香と吟味が絶妙に調和して生まれる吟醸酒が持つ品格についてどうあるべきかを考え、その理想を追い求めて「買って間違いのない吟醸酒を日本酒ファンへ届けたい」という熱意を持つ日本名門酒会と有名な蔵元が手を取り合って誕生した純米吟醸酒です。

吟醸酒の品格とは、フレッシュな果実を思わせる独特な華やかさを持つ吟醸香ときめ細やかで繊細な吟味の絶妙な調和であると言われています。

この吟醸酒の品格を維持するために、日本全国の蔵元では、貯蔵や火入れなどに細心の注意を払っており、高知県にある司牡丹酒造では、新酒を生の状態で瓶詰し、お湯で加熱殺菌を行った後、瓶ごと貯蔵する「瓶燗瓶貯」を用いており、吟醸酒の香味の劣化を抑えています。

山形県の加藤嘉八郎酒造・新潟県の原酒造・奈良県の今西清兵衛商店・愛媛県の梅錦山川では、1度タンクにて火入れ貯蔵したうえで、瓶詰は生詰にし、瓶ごと加熱殺菌する変則的な「瓶燗瓶貯」で吟醸香独特な香りを残しつつ、ほどよい味わいの熟れを演出しています。

また、日本酒は紫外線に弱い性質を有しておりますので、夏の焼けつくような暑さの下で日本酒を放置してしまうと「日光臭」と呼ばれる悪臭を放ち出します。ですが、封印酒に用いられる袋は遮光が施されているため、吟醸酒の持つ上品で華やかな香りが損なわれず、さらに袋から取り出す際のワクワク感も得られるため、封印酒を嗜む前のプロローグとしてお楽しむことができます。

では、お正月にオススメの封印酒をご紹介します。

オススメは「大山 封印酒」と「司牡丹 封印酒」

穏やかな吟醸香がふわりと薫る優雅な封印酒「大山 封印酒」

山形県にある加藤嘉八郎酒造の封印酒「大山 封印酒」は、地元産の美山錦に安らかな香りの山形KA酵母と上品な香りを持つ山形酵母をブレンドして醸した日本酒です。
穏和な吟醸香と清らかで美しい素直な味わいの絶妙なバランスが日本酒ファンの心を虜にしています。
新たな年のスタートにピッタリな穏やかで清らかな吟醸酒は、おせち料理との相性も抜群です。

上品な花の香りがフワッと薫る柔らかな味わいが印象的な「司牡丹 封印酒」

高知県にある司牡丹酒造と日本名門酒会のコラボレーションで誕生した「司牡丹 封印酒」は、独自の瓶燗瓶貯で吟醸香を閉じこめたライトな味わいの日本酒です。
花のようなきめ細かいエレガントな香りの吟醸香が感じられるため、独特な味わいを想像する方も多いですが、柔らかく優しい調和のとれた爽快感を感じさせる淡麗タイプの清酒となっています。飲み飽きることなく飲み進めることが出来ますので、食中酒として人気があります。清々しい元日の朝にピッタリです。

他にも、華美な香りと淡麗な味わいを持つ「越の誉 封印酒」や柔らかく軽快な口当たりと華やかな吟醸香の調和を楽しめる「春鹿 封印酒」、穏和な吟醸香を持ちながらもがっちりとしたふくらみのある味わいが堪らない「梅錦 封印酒」もお正月にオススメの日本酒となっています。

今回はお正月にオススメの縁起の良い日本酒「封印酒」についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

封印酒は現在5蔵元にて醸造が行われており、その地域の気候や食文化に合わせた至極の純米吟醸酒となっています。
おせち料理を肴にそれぞれの蔵元の個性溢れる封印酒を嗜みながら、新たな年のスタートを切ってみませんか。

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