成人の日とは

1948年、国民の祝日に関する法律が改正され、1月15日を成人の日と定めました。

成人の日とは「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」という意味が込められています。
また、今まで両親や親戚、学校の先生やご近所さんといった大人たちに守られてきた子ども時代が終わり、大人として自立し、社会人としての自覚を持たせるための儀式を執り行う日でもあり、現在では日本各地で成人式が催されています。

現在は、2000年に制定されたハッピーマンデー法に基づき、1月15日の成人の日が1月の第2月曜日に改正され、大学や就職で地元を離れている子どもたちが成人式に参加できるように配慮されています。

日本における未成年、成人とは

さて、皆さんは未成年と成人の違いについてご存知ですか。
2015年6月15日に公職選挙法について、選挙権を「20歳以上」から「18歳以上」へと引き下げられるという改正法案が成立しました。その結果、高校3年生の子どもたちも有権者となり、公民科目にて選挙権を行使する取り組みが行われるようになりました。

また、日本は男性18歳、女性16歳で結婚することが可能であり、20歳に満たない10代の男女が結婚した場合は、その男女は「成年擬制」で成人とみなされ、10代で離婚を経験した場合も取引保護などの観点から成年擬制が適用されます。

日本では、成人の日に成人式を催し、大人になったお祝いをするのですが、海外では国を挙げて成人のお祝いを行うことは、ほとんどありません。
そのため、海外の旅行者や留学生は、日本の成人式を見て、たいへん驚かれるそうです。

日本人が成人の日を祝日にした理由、それは戦後の物資や食料が不足した時代、最も乏しいとされていたのが人材でした。良い国を作るには、国民自身が成長して行かなければならないと考えた当時のお役人方が、子どものうちから大人になるための自覚を持って生きてほしいという願いを込めて作ったと言われています。

近年、成人式で暴れたり、式典に参加しない新成人もおられますが、成人の日に込められた先人たちの想いを知り、成人とは何かをしっかり考え、行動し、発言をしてゆく必要があります。
成人の日とは、これから社会人として第一歩を踏み出す子どもたちにとっては単なる通過点に過ぎないかもしれません。しかし、成人の日を迎える前に今一度「子ども」と「大人」の違いについて考え、堅実な人生を歩んでゆけるよう努めてゆきましょう。

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