日本酒のテイスティング基本2つめ「香り」のチェック項目についてご紹介します。
日本酒の外観をチェックし、異常が無いことを確認したら、次は嗅覚を使って香りを確認して行くのですが、日本酒は瓶から酒器に注いだ際に薫る香りと酒器を回して空気に触れた際に薫る香り、そして酒器の中に残っている酒の量が少なくなった際に感じる香りの3パターン存在します。
では、香りのチェック項目についてご説明させて頂きます。
日本酒のテイスティングチェック項目「嗅覚」
嗅覚を使った日本酒のテイスティングは、香りの強さ・香りの複雑性・ベースとなる香り・香りの要素となる具体的な感想の4つで表現します。
では、詳しいチェック項目をご紹介します。
香りの強さ | 比較すべき日本酒と比べ、どこに位置づけられるのかを確認します。 |
香りの複雑さ | 香りの要素を確認します。 香りが強くても複雑性が簡素な場合もありますので注意しましょう。 |
ベースとなる香り | 香りの要素を確認します。 香りが強くても複雑性が簡素な場合もありますので注意しましょう。 |
香りの要素となる具体的な感想 | 主体となる香りを一言でまとめます。 ここが香りのテイスティングに最も重要な部分となりますので覚えておきましょう。 |
香りの強さを比べる基準は、そのメーカーの代表的な銘柄が基準となります。
ですので、田端酒造の羅生門と旭酒造の獺祭を比べるなど異なるメーカーで比較するのはご法度です。
香りの複雑性は、その日本酒が持つ複数の香りとボリューム感で判断し、力強い香りを持ちながらも簡素な香りのものも存在します。主体となる香りは全部で4種類存在するので、後ほどご説明させて頂きます。