新潟のオススメ日本酒銘柄|尾畑酒造株式会社 真野鶴

朝日酒造の「久保田」や八海酒造の「八海山」、白瀧酒造の「上善如水」など新潟県内には銘酒を輩出している数多くの蔵元がたくさんありますが、新潟県に属する日本海最大の島「佐渡」にも、銘酒を醸す蔵元がたくさんあります。

そのひとつが新潟県佐渡市真野新町にある「尾畑酒造株式会社」です。

尾畑酒造株式会社といえば、136年の歴史に幕を閉じた旧西三川小学校を日本酒の仕込み蔵へと生まれ変わらせ、酒造り・学び・交流・環境の4つを柱とした「学校蔵プロジェクト」を立ち上げたことで話題となった蔵元です。

そんな尾畑酒造株式会社の代表銘柄といえば、やはり「真野鶴」ではないでしょうか。

今回は尾畑酒造株式会社の紹介と代表銘柄「真野鶴」のなかで1番人気の大吟醸のラインナップをご紹介します。

尾畑酒造株式会社とは?

新潟県佐渡市にある尾畑酒造株式会社は、酒造りに欠かせない「お米」・「水」・「人」に「佐渡の風土」を加えた“四宝和醸 (しほうわじょう)”を格言とする蔵元です。

尾畑酒造株式会社のある佐渡市は、日本一の米処と称される新潟県の中にあり、魚沼と並ぶ稲作地として有名なのですが、そのなかでもより高品質なお米を作ることができる小佐渡山脈の麓にある旧羽茂町の山間部は平野部のお米よりもワンランク上の“山付きのお米”が収穫できると言われています。

ただ、山付きのお米は収穫量が少ないのが難点となっています。

そこで、尾畑酒造株式会社では、2004年に新潟県で誕生した「越淡麗」を蔵人中心となって栽培を開始し、毎年良質のお米を用いて代表銘柄「真野鶴」を醸しているそうです。

また、北に大佐渡山脈、南に小佐渡山脈が連なる佐渡市では、毎年冬になると山々が雪によって白く染まります。

この大陸から日本海を越えてやってくる寒波がもたらす雪は、新潟県の他の地域に比べ、鮮度が高く、雪解け水が地中奥深くにまで染み込み、自然の力でゆっくりと濾過され、山の麓に清冽な湧き水として現れます。

尾畑酒造株式会社では、日本酒を醸す際、地中70mより湧き出す地下水を用いており、その水は水量・質共に高く、新潟県の特徴である軟水であり、「真野鶴」の淡麗で口当たりの柔らかな清酒を醸すのに無くてはならない存在となっています。

他にも、全国の杜氏のなかでもトップクラスの実力を持つとされる松井杜氏による技術の伝授、機械に頼らず手造りにこだわる工藤杜氏のこだわり、恵まれた自然環境などによって高品質な日本酒を醸している尾畑酒造株式会社は、日本だけではなく、海外でも高い評価を受けており、いま最も注目を集めている蔵元のひとつです。

尾畑酒造株式会社イチオシの銘柄「真野鶴」

尾畑酒造株式会社の代表銘柄といえば「真野鶴」ですが、そのなかでも特に人気を集めているのが大吟醸です。

今回は「真野鶴」の大吟醸にスポットライトを当てて、その特徴や香りや味わいについてご紹介します。

大吟醸 真野鶴・万穂

日本国内で最も権威ある公式酒コンテスト「全国新酒鑑評会」にて何度も金賞を受賞している話題の大吟醸「真野鶴・万穂」は、世界最高権威のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2007 日本酒部門」でもゴールドメダルを受賞などこれまでに数多くの賞を受賞してきました。

果物を熟成させた香りと洋ナシを思わせるフレッシュな味わいが感じられる「真野鶴・万穂」は、まるで丸みを帯びた七色の球体を思わせる絶妙なバランスを持っており、日本酒を越えたといっても過言ではないでしょう。

最高級大吟醸「真野鶴・万穂」は、15℃前後の涼冷えで飲むのが最高だと言われており、さらにワイングラスに注いで召し上がることで、その芳醇な味わいが幾重にも重なり合い、これが日本酒なのかと驚くことでしょう。

外務省在外交官向けの日本酒リストにも登録されている高級大吟醸「真野鶴・万穂」をこの機会に嗜んでみてはいかがでしょうか。

越淡麗・純米大吟醸「真野鶴・実来」

尾畑酒造株式会社自慢の逸品「真野鶴・万穂」の姉妹酒として誕生した「真野鶴・実来 (みく)」は、『朱鷺と暮らす郷づくり認証制度』に則って栽培された2004年に新潟県で誕生した「越淡麗」を100%使用したお米と米麹だけで醸される純米大吟醸です。

『朱鷺と暮らす郷づくり認証制度』とは、安全でおいしい佐渡米を認証する制度のことであり、農薬や化学肥料をほとんど使用せず、生物を育む農法で栽培されたお米が対象とされています。

尾畑酒造株式会社では、佐渡・新穂地区の相田ライスファクトリーさんが契約栽培している『朱鷺と暮らす郷づくり』認証を受けた酒米「越淡麗」を用いています。

新潟県独自の酒造好適米「越淡麗」は、「五百万石」と「山田錦」を交配させて誕生した新しいお米です。

この酒米から造られる日本酒は、五百万石の爽やかで端麗な味わいと山田錦のふっくらとした味わいを持つと言われており、「真野鶴・実来」は、佐渡産の越淡麗を35%まで丁寧に磨き上げ、丹念に仕込むことで、お米の芳ばしい香りと柔らかな旨味が感じられるお酒となっています。

「真野鶴・万穂」の熟成されたまろやかな味わいとは異なる、清新で香り高い爽やかな「真野鶴・実来」を堪能してみてはいかがでしょうか。

真野鶴 純米大吟醸「辛口生一本」

新潟県産「五百万石」を50%まで丁寧に磨き上げて醸される「真野鶴 純米大吟醸 辛口生一本」は、柔らかな口当たりとふわりと薫るフルーツの香りが魅力的な辛口タイプの純米大吟醸です。

新年を彩る香味豊かなこの日本酒は、おせちなどのおめでたい料理をスッキリと引き立ててくれます。

大吟醸雫酒 錦の真野鶴

尾畑酒造株式会社で醸されている大吟醸のなかでもトップクラスを誇る高級酒「大吟醸雫酒 錦の真野鶴」は、数量限定の希少酒です。

斗ビン囲い中取り雫酒は“芸術の酒”と呼ばれており、酒米の王様と称される「山田錦」を35%以下まで丁寧に磨き上げ、尾畑酒造株式会社が持ちうる全ての酒造技術の枠を集結させて造り上げた逸品ですので、この機会に嗜んでみてはいかがでしょうか。

真野鶴 大吟醸

新潟県の「淡麗辛口」を感じさせてくれる華やかで爽快感溢れるフレッシュな日本酒「真野鶴 大吟醸」は、日本酒初心者の方や日本酒を飲み慣れていない女性にオススメの1本です。

フレッシュなリンゴのような香りと軽やかで親しみやすい飲み口が特徴の「真野鶴 大吟醸」は、冷やし過ぎるとフルーティな香りが失われてしまうため、軽く冷やして頂くのがオススメです。

爽やかなリンゴのような香りと新潟県らしい淡麗で軽快な味わい、そして穏やかな喉越しは1度飲んだらクセになること間違いなしです。

お酒好きな女性へのバレンタインのお返しやクリスマスや誕生日のプレゼントに1本いかがでしょうか。

大吟醸 白とっくり

見た目のインパクトが大きい尾畑酒造株式会社の「大吟醸 白とっくり」は、旨さと共にお酒のロマンを語ってくれる日本酒です。

飲み終わった後はキレイに洗ってインテリアとして活用できるのも魅力的ですよね。

真野鶴 佐渡金山秘蔵古酒BY10大吟醸 [限定品]

平成10年酒造年度に仕込まれた「真野鶴 佐渡金山秘蔵古酒BY10大吟醸」は、山田錦を40%まで磨き上げて醸された大吟醸を佐渡金山の道遊坑に保管し長期熟成させた古酒です。

佐渡金山は1年を通して約10℃~11℃に保たれており、直射日光も当たらないので日本酒の貯蔵には最適な空間となっています。

佐渡金山の鉱石発掘用の坑道を利用して造られており、そのカーブのような洞窟のなかで昏々と眠り続けた大吟醸は、新酒のときから兼ね揃えているデリケートで豊かで潤いのある香りと力強く深い味わいが少しずつ変化してゆき、眠りから覚めたときには、高精米ならではの薄くほんのりとした琥珀色に輝く透明感のある雫からふわりと漂ってくるシェリーの芳香に始まり、淡麗でデリケートな味わいは当時のままに、しかしながら白トリュフやフォアグラなどを彷彿とさせるその複雑さも感じられ、くちのなかで幾重にも広がってゆきます。

「真野鶴 佐渡金山秘蔵古酒BY10大吟醸」は、常温もしくは軽めに冷やして頂くのがオススメです。

とてもデリケートな味わいを持つお酒ですので、白トリュフや熟成されたチーズなど少しクセのある複雑な味わいを持つ料理と共に頂くと、その魅力をさらに引き立たせることができます。

長年日本酒を嗜んでいる愛好家の方や地酒ファンをもあっと驚かせる「真野鶴 佐渡金山秘蔵古酒BY10大吟醸」は、“熟成したシャンパン”のような味わいが楽しめるお酒ですので、この機会に1本いかがでしょうか。

今回は尾畑酒造株式会社の紹介と自慢の逸品「真野鶴」についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

尾畑酒造株式会社は3つの蔵元を持っているため、1983年に「アルコール共和国」として独立し、真野鶴醸造元、真野鶴酒造が共和国の中心となり、新潟県内で初となる酒蔵見学を始めたと言われています。

尾畑酒造株式会社の酒蔵見学を体験したいという方は、8:00から17:00までに蔵元を訪れることで参加費無料で見学することができます。ただし、大人数で参加される場合は、尾畑酒造株式会社の公式ホームページにて「蔵見学申し込みフォーム」より予約してから参加するようにしましょう。

蔵見学は年中無休で行われておりますので、佐渡に観光で訪れた際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【尾畑酒造株式会社】

住所:新潟県佐渡市真野新町449

電話番号:0259-55-3171

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