日本随一の酒処として知られる新潟県には、県内に100近い蔵元が存在し、「久保田」や「八海山」など数々の銘酒を輩出しています。
よく日本酒といえば江戸時代より続く老舗蔵元が醸しているというイメージを持たれている方も多いですが、今回ご紹介する「津南醸造株式会社」は、平成8年に酒米農家さんと津南町に住む人々、そしてJAの職員さんが手を取り合って設立された新しい酒蔵であり、若い世代を中心にじわじわと人気を集めています。
そこで、今回は地元の方々の声によって誕生した津南醸造株式会社の紹介と自慢の逸品「妻有郷」についてご紹介したいと思います。
津南醸造株式会社とは?
津南醸造株式会社とは、平成8年に酒米農家さん・津南町に住む人々・JAの職員さんたちによって設立された新しい蔵元です。
津南町は新潟県南部に位置する豪雪地であり、標高2,000m級の山々に降り積もった雪解け水を水源とする清冽な水が流れています。
この天然の湧水は名水百選にも選ばれており、超軟水で粒子が細かくまろやかな味わいを持つ水として知られており、津南醸造株式会社では、この清冽な超軟水の水を蔵の仕込み水として用いて日本酒造りを行っています。
津南醸造株式会社では、水だけではなく、お米にもこだわっており、原材料となるお米は津南町の地元農家さんたちが一生懸命育てた酒米「五百万石」を用いており、顔の見える安心・安全なお米で仕込みあげています。
また、津南醸造株式会社では県内でも比較的若い杜氏たちの手によって、ゆっくりと丁寧に時間をかけて酒造りが行われており、1999年5月に「関東信越国税局春季酒類鑑評会」で優秀賞を受賞したのを皮切りに、現在に至るまで数々の賞を受賞しています。
津南醸造株式会社が醸す日本酒は、ふっくらとした旨味と喉越しの良いスッキリとした後味が楽しめる淡麗タイプであり、和洋折衷どのような料理とも相性抜群な酒として定評があります。
津南醸造株式会社イチオシの銘柄「妻有郷」
津南醸造株式会社の有名な銘柄といえば、新潟県産の酒造好適米「五百万石」と悠久の時を越えて湧き出る苗場山系の雪解け水を用いてゆっくりと時間をかけて丁寧に醸される「霧の塔」が有名ですが、津南町を含む旧六市町村の古来名称を授かった「妻有郷」も忘れてはいけません。
妻有郷には、純米酒と普通酒の2種類あり、自然豊かな妻有の郷で育った地元食材との相性が抜群なので、地元の方々や妻有の郷を訪れた観光客たちからは「飲み飽きしない酒」と呼ばれ、たいへん人気のある日本酒となっています。
では、この2つの日本酒の特徴を簡単にご紹介します。
妻有郷 純米酒
新潟県産酒造好適米「五百万石」を70%まで磨き上げ、新潟酵母を用いて醸される「妻有郷 純米酒」は、柔らかくキレイなコクとお米本来の味わいを心ゆくまで堪能することができる旨味豊かな淡麗辛口の純米酒です。
妻有郷 普通酒
精米歩合70%の新潟県産酒造好適米「五百万石」に新潟県産の一般米を掛米に使用し、協会7号系を用いて醸される「妻有郷 普通酒」は、くちに入れた瞬間は丸く柔らかい口触りが楽しめるのですが、喉をくだるときから後味がキリッと締まる淡麗辛口の日本酒です。
「妻有郷を飲んでみたいけど、どんな食材や料理と相性が良いのか分からない」という方は、酒の肴に十日町名産の「へぎそば」や酒粕で作った西京漬け、津南町と十日町で生産されている銘柄豚「妻有ポーク」のしゃぶしゃぶはいかがでしょうか。
きっと気に入ると思います。
今回は津南醸造株式会社のイチオシ銘柄「妻有郷」をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
津南醸造株式会社の酒蔵見学について
津南醸造株式会社では、毎年4月から11月 (休業日を除く)期間中、事前に予約することで9:00から16:00の時間帯に蔵の見学を行っています。
ただし、定員100名までとなっておりますので、見学希望の方は事前に電話で蔵の見学が可能かどうかを確認してから参加するようにしましょう。
【津南醸造株式会社】
・住所:新潟県中魚沼郡津南町大字秋成7141番地 ・電話番号:0257-65-5252 |