西海道の9つの国の総称である九州地方ですが、現在は福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・鹿児島県の7県の総称となっています。
九州地方は、古くから豪快に酒を楽しむ地域や個性溢れる酒を醸す蔵元もたくさんあります。
特に全国各地で使用されている清酒酵母「協会9号」は、熊本県で誕生したそうです。
九州地方といえば、日本酒よりも醪や酒粕を蒸留して造られる蒸留酒 (焼酎)の方が有名なので、あまり日本酒関連のイベントが開催されていないイメージがありますが、一部の県では日本酒関連のイベントが開催されており、試飲や利き酒を楽しむことができます。
そこで、今回は九州地方で開催されているオススメの日本酒イベントをご紹介します。
福岡県で開催されている日本酒イベント
焼酎の本場として有名な九州地方ですが、なんと福岡県内にはおよそ60の蔵元が存在しており、しかも“酒米の王様”と称される山田錦の有数な生産地としてたいへん有名です。
清冽な水と歴史ある柳川・久留米・三潴の3大杜氏によって生み出される淡麗辛口の日本酒は、とても飲みやすいと評判です。
福岡県は九州地方のなかでは、最も日本酒造りに適した環境となっており、高品質な酒を醸すことができると話題です。
福岡県といえば、池亀酒造の「黒兜」や林酒造場の「九州菊」などが有名ですが、今回は女性に人気のスパークリング清酒を利き酒することができる日本酒イベントをご紹介します。
酒フェス2016 日本酒スパークリング限定の利き酒
[開催日時]
2月20日 (土)
1部:15:00~18:00
2部:19:00~22:00
※このイベントは東京都・愛知県・大阪府などでも開催されており、2016年最後のイベントは東京都内で行われる予定となっています。
開催日時は、12月23日 (金・祝) / 12月24日 (土) / 12月25日 (日) の3日間です。
[場所]
福岡県福岡市博多区博多駅中央街5-14 酒フェス特設会場
[参加方法]
1部:2,600円 / 2部:2,800円 / 1部+2部通し参加:3,900円
※最小催行人数に達しなかった場合、中止となります。
中止になった場合、参加料金は返金されますのでご安心ください。
[内容]
「酒フェス2016 日本酒スパークリング限定の利き酒」は、日本で初めて日本酒スパークリングにスポットライトを当てた日本酒イベントであり、およそ10種類のお酒が飲み放題となっています。
イベント当日は、蔵元直伝の日本酒スパークリングに合うおつまみの作り方やお酒にまつわるお話を聞いたり、入手困難な「澪のプレミアムグラス」などが当たるゲーム大会などが開催されます。
記念すべき第1回目となる「酒フェス2016 日本酒スパークリング限定の利き酒」の酒の肴は、なんと缶詰の持ち込み企画となっており、コンビニやスーパーなどで売っている缶詰を購入して日本酒スパークリングとのマリアージュを楽しむ企画となっています。
日本酒とは違う味わいが楽しめる日本酒スパークリングをこの機会に飲み比べてみてはいかがでしょうか。
参考:酒フェス実行委員会
佐賀県で開催されている日本酒イベント
九州地方ではとても珍しい日本酒の飲用率の高い佐賀県には、およそ30蔵元が存在し、佐賀県で醸されている日本酒のタイプは、甘口と辛口が半々となっています。
脊振山系と多良山系の軟水で醸された日本酒は甘口タイプとなり、天山山系の硬水で醸された日本酒は辛口タイプとなるからです。
佐賀県産の酒造好適米「さがの華」「西海134号」「レイホウ」などを用いた地酒は、日本酒愛好家や地酒ファンをも唸らせる逸品となっています。
佐賀県といえば、天吹酒造の「天吹」や天山酒造の「蛍川」などが有名ですが、オススメの日本酒を飲むよりも、まずはあなたの舌で佐賀の地酒を味わうことが大切です。
今回は佐賀県内の蔵元が集結するオススメのイベントをご紹介します。
お肉deさがん酒フェス
[開催日時]
3月20日 (日) 11:00~17:00
[場所]
佐賀県佐賀市唐人2丁目2 駅前中央通り
[参加方法]
入場チケットの購入などは必要ありません。
直接会場へ赴き、フェス専用のおちょこを500円で購入することで誰でも参加することができます。
[内容]
「お肉deさがん酒フェス」は、フッチーさんと田代奈々さんを司会に迎えた滋賀県最大級の日本酒イベントです。
滋賀県内に存在する蔵元たちが一堂に集結し、新酒・熱燗・甘酒などを堪能することができます。
また、イベントタイトル通り、佐賀県自慢の日本酒と共に滋賀県自慢のお肉料理も堪能することができますので、お肉と佐賀の地酒のマリアージュを心ゆくまでご堪能ください。
「お肉deさがん酒フェス」では、クイズに答えて正解すると蔵元自慢の新酒や佐賀の地酒バッグ (非売品)、蔵元の前掛けなど様々なアイテムが貰えますので、日本酒マニアの方にもオススメのイベントとなっています。
ただし、フェス専用のおちょこは500個限定ですので、開催時刻より前には会場に到着するよう、お早めにお家を出るようにしましょう。
長崎県で開催されている日本酒イベント
北松浦半島と島原半島と中心におよそ15の蔵元が存在する長崎県では、軽快な味わいの日本酒が醸されています。
焼酎文化が強いため、長崎県の日本酒について詳しくご存知の方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
長崎県といえば、福田酒造の「福鶴」や今里酒造の「六十餘州」などが有名ですよね。
ですが、もっと多くの長崎県の地酒を飲んでみたいという方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで、長崎県内の蔵元が一堂に集結するオススメの日本酒イベントをご紹介します。
長崎県産試飲会&セミナー
[開催日時]
11月11日 (金) 18:00~
[場所]
ホテルセントヒル長崎
[参加方法]
イベント主催者の公式ホームページをご確認ください。
[内容]
「長崎県産試飲会&セミナー」には、お酒の学校を卒業された第1期生から第10期生の方々をはじめ、インバウンド事業として海外の方々も参加するビックイベントです。
清酒の甘・中・辛コーナーや清酒のタイプ当てコーナー、大吟醸酒・純米酒・本醸造酒など様々な種類の日本酒を試飲できるコーナーなど長崎県の地酒を参加者が好きなように試飲することができるよう、会場内には様々なコーナーが設けられています。
また、今回のイベントのセミナーには梅ヶ枝酒造の社長さんが登場し、「酒と料理の相性」についてお話され、会場内で振る舞われた料理と日本酒のマリアージュを心ゆくまで堪能することができます。
他にも様々な催しが行われますので、気になった方は長崎県酒造組合の公式ホームページにて詳細をご確認ください。
参考:長崎県酒造組合
大分県で開催されている日本酒イベント
大分県といえば麦焼酎で有名な地ですが、日本酒造りも盛んに行われており、県内にはおよそ35の蔵元が存在します。
福岡県に次ぐ酒蔵数を誇る大分県は、伝統的な日本酒を醸すことで知られており、「山の甘口、海の辛口」と呼ばれ、多くの日本酒愛好家や地酒ファンから愛されています。
大分県の日本酒は、濃厚な甘口タイプが多いのですが、近年は吟醸酒にも力を注いでおり、今最も注目を集めている都道府県のひとつです。
大分県といえば、クンチョウ酒造の「薫長」や久家本店の「USUKI」が有名背ですよね。
ですが、大分県内には35の蔵元がありますので、もっといろいろな地酒を飲んでみたいという方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで、大分県の地酒を堪能できるオススメの日本酒イベントをご紹介します。
日帰り!宇佐の酒蔵巡りバスツアー2016
[開催日時]
11月27日 (日)
乗車時刻
・宇佐市役所⇒乗車9:30 / 降車15:45
・神ヶ浦駅⇒乗車10:00 / 降車16:00
[場所]
申込用紙に記載されている場所に集合してください。
[参加方法]
大分県交通株式会社主催の日本酒イベントです。
このイベントに参加する予定の方は、大分県交通株式会社 貸切営業部旅行センターにてお申し込みください。
※旅費はおひとり様3,000円となっております。
[内容]
「日帰り!宇佐の酒蔵巡りバスツアー2016」は、長州 浜の市・久保酒造・小松酒造場・寿司割烹あきない・三和酒類を巡るお酒好きには堪らないイベントとなっています。
「3蔵のお酒しか飲めないなら参加するのは控えたい」と思われた方もいらっしゃると思いますが、実は久保酒蔵・小松酒造場・三和酒類の3蔵では見学と試飲ができ、寿司割烹あきないでは大分県内にある9蔵の日本酒を心ゆくまで堪能することができるようになっていますので、合計12種類の地酒を味わうことができます。
蔵見学や和食とのマリアージュを堪能できるこちらのイベントは、初めて大分県の地酒に触れるという方にとってもオススメですので、是非参加されてみてはいかがでしょうか。
熊本県で開催されている日本酒イベント
馬刺しと相性抜群な球磨焼酎で有名な熊本県では、北部を中心におよそ10の蔵元が存在します。
白川・緑川・菊池川の豊かな水と太陽の日差しを浴びてスクスク育った良質な肥後米、そして阿蘇・九州山地の伏流水を用いて醸される熊本県の地酒は、日本酒愛好家や地酒ファンから高い評価を得ています。
熊本県は、協会9号酵母の生誕地でもあり、協会9号酵母を用いた日本酒造りが盛んに行われています。
熊本県といえば、熊本県酒造研究所の「香露」や美少年の「美少年」などが有名ですよね。
ですが、せっかく熊本県を訪れたのですから、熊本県内にある10の蔵元全てのお酒を味わってみたいと思いませんか。
そこで、今回は熊本県で開催されているオススメの日本酒イベントをご紹介します。
くまもとの酒 試飲会~復興に向け華ひらけ~
[開催日時]
10月1日 (土) 19:00~
[場所]
熊本県熊本市中央区城東町4-2 熊本ホテルキャッスル2F キャッスルホール
[参加方法]
熊本酒造組合の公式ホームページにて申し込みを行い、参加費用4,000円のお支払いを選択してください。
決済完了後に入場ハガキが郵送されますので、当日はそのハガキを忘れずに持参しましょう。
※定員制ですので、定員に達し次第応募が締め切られます。参加希望の方はお早めに応募されることをオススメします。
[内容]
「くまもとの酒 試飲会~復興に向け華ひらけ~」には、熊本県内に存在するほぼ全ての蔵元が一堂に集結し、自慢の日本酒を振る舞ってくれます。
また、イベント当日に熊本県内で新しく開発された酒造好適米「華錦」を用いて仕込まれた新製品の試飲も行われますので、日本酒愛好家や地酒ファンの方には堪らないイベントとなっています。
こちらのイベントも「全国一斉 日本酒で乾杯!」企画が用意されており、参加者全員で一斉に乾杯を行うなど、楽しい催しを多数用意しています。
もちろん、お酒が苦手な方でも楽しめるよう、熊本県自慢のお料理の数々も提供される予定となっておりますので、気になった方は1度参加されてみてはいかがでしょうか。
参考:熊本県酒造組合
宮崎県で開催されている日本酒イベント
宮崎県内にて日本酒造りを行っている蔵元は2つしかありません。
ですが、宮崎県延岡市にある千徳酒造で醸されている日本酒は鑑評会でも金賞を取っており、高品質な日本酒として多くの日本酒愛好家や地酒ファンから愛されています。
宮崎県といえば、千徳酒造の「千徳」が1番有名ですが、なかなか味わう機会が無いという方も大勢いらっしゃると思います。
そこで、千徳酒造の日本酒が試飲できるオススメの日本酒イベントをご紹介します。
みやざき酒フェス
[開催日時]
10月8日 (土)~10月9日 (日) 16:00~21:00
[場所]
松泉宮ガーデンエリア
[参加方法]
ローソン・セブンイレブン・サークルKサンクス・ミニストップ・ファミリーマートなどで「だれみやチケット」を購入してください。
前売り券:2,000円
当日券:2,500円
※チケットは2日間共通で利用することができます。
日本酒をはじめ、様々な種類のお酒をお好みで5杯飲むことができます。また、おつまみも1品付いてきます。
他にも、専用のカップを用いた焼酎テイスティング1,000円や500円で日本酒などのお酒を単品で飲むことも可能となっています。
[内容]
「みやざき酒フェス」では、千徳酒造をはじめ、宮崎県内にある31の蔵元が一堂に集結し、およそ100種類のお酒とご当地グルメを楽しむことができます。
松林に囲まれた非日常的な空間で頂く日本酒は格別です。
また、イベント期間中ライブパフォーマンスも行われますので、旨い酒と宮崎県の旨い料理を味わいながら、心地良いオトナの時間を満喫されてみてはいかがでしょうか。
今回は九州地方で開催されているオススメの日本酒イベントをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
鹿児島県と沖縄県にも日本酒を醸している蔵元はございますが、日本酒に関するイベントは現在開催されておりませんので、今後の開催に乞うご期待です。
ご紹介させて頂いたイベントは既に終了しておりますので、次回の開催が気になるという方は、イベント主催者の公式ホームページをこまめにチェックされることをオススメします。