“夏に飲みたくなる美味しいお酒“として考案された日本酒は、爽やかな香りとスッキリとした味わい、そして、後味やキレの良さを兼ね揃えた清涼感溢れるお酒として、日本酒愛好家だけではなく、日本酒を嗜んだことの無い方々からも高い評価を得ています。
そんな夏にピッタリな日本酒のことを、皆親しみを込めて「夏酒」という愛称で呼んでおり、今では日本各地で様々なイベントが催されています。
そんな夏酒ですが、この夏どうしても飲んで頂きたい夏季限定の日本酒がございます。
その日本酒は、シャープなキレ味と柔らかくほんのりとした旨味を感じさせてくれる八百新酒造株式会社の「雁木 夏辛口純米」です。
今回は「雁木 夏辛口純米」の魅力についてたっぷりご説明したいと思います。
「雁木 夏辛口純米」の魅力とは?
「雁木 夏辛口純米」は、「雁木の夏酒を飲みたい!」という雁木ファンの方々からの熱いリクエストによって誕生した日本酒です。
雁木を醸す八百新酒造は、2014年に夏酒の試作品を極少量瓶詰を行い、一部の特約店に協力してもらい、モニター販売をしたところ、大勢の方々から大好評をいただき、2015年には試作品よりもよりシャープなキレ味を持つ辛口タイプの夏酒へと改良を加え、特約店全店に行き渡る数量にまで増産したのです。
そして、2016年の「雁木 夏辛口純米」は“辛く感じさせない辛口”となっており、シャープなキレ味はそのままに、口当たりは穏やかで柔らかく、はんなりとした旨味を感じさせてくれる日本酒に仕上がっています。
ひと口飲む度に、涼風が頬を撫ぜてくれるかのような軽快な心地良さを持つ「雁木 夏辛口純米」は、スルスルと飲めてしまうため、ついつい飲み過ぎてしまうという方も大勢います。
「雁木 夏辛口純米」は、火入れをしておりますが、無濾過となっており、さらに清涼感を演出するために透明な瓶に詰められておりますので、保管の際は必ず冷暗所にて行うようにしましょう。
雁木の由来
雁木を醸す八百新酒造は、山口県岩国市今津町にある明治10年創業の老舗蔵元です。
“感謝のきもちをおいしさに代えて”をコンセプトに、清酒造りに欠かせないお米を生産してくださっている農家の方々、清く澄んだ水を生み出す自然、酒造りには欠かせない微生物たち、酒造りに適した環境作りに協力してくださっている地域の方々、現場で共に汗水たらして働く仲間たち、そして誕生したお酒をおいしいと飲んでくださる方々など全ての万物に感謝の気持ちを持ち、真心を込めて丁寧に醸していらっしゃいます。
八百新酒造は、日本三名橋のひとつである「錦帯橋」にほど近い今津に蔵があります。
今津の地は、水上交通の拠点として発展した町であり、創業当時から錦川の河畔に蔵を構えています。
雁木という酒名は、世代交代を行った2000年に誕生した銘柄であり、酒造りの原点に立ち返り、新たな伝統をスタートさせるという意味が込められています。
雁木とは、船着き場の階段にある桟橋のことであり、八百新酒造は創業当時、酒造りに欠かせないお米を錦川上流から下ってくる船に乗せて運搬し、お米を雁木から水揚げしていました。
今は水害対策として無機質なコンクリートの階段が雁木の代わりとして人々の生命を守っておりますが、当時の雁木は水の生態系と陸の生態系の接点であり、いのちを育む場所であったそうです。
そのため、八百新酒造の「雁木」という名には、“水際から生命うまれる”という意味があり、今まで人間のエゴによって住処を奪われてしまった動植物に対する強いメッセージが込められているように感じます。
今回はオススメの夏酒「雁木 夏辛口純米」の紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
八百新酒造では「雁木 夏辛口純米」の他にも、爽やかで優しい甘みと雁木独特のパワフルな味わいが愉しめるにごり酒「雁木 スパークリング発泡純米 活性にごり生酒原酒」も販売しております。
この機会に、人々への感謝の気持ちから誕生した「雁木」を嗜みながら、今まで何気なく過ごしてきた日常生活を振り返り、これからどのように過ごして行けばよいのかを見つめ直してみてはいかがでしょうか。