アルコールが持つ身体への悪影響とは

日本酒などのお酒を飲用すると、およそ90%以上のアルコールを肝臓で分解します。
肝臓の主な働きですが、皆さんはアルコールの分解以外にどのような働きを行っているのかご存知ですか。

【肝臓の働き】
・アルコールの代謝
・糖分の貯留と放出の調整
・アルビミンや血液の凝固たんぱくなどの合成
・アンモニアの代謝
・コレステロール及び脂肪酸の代謝
・壊れた赤血球からピリルビンの合成
・薬物の解毒
・細菌及び異物、毒素の処理
・ホルモン代謝

他にも様々な働きを担っているのですが、大量に飲酒してしまうと肝臓で行われている中性脂肪の合成が高まり、肝臓に中性脂肪が蓄積され、9割以上の方が脂肪肝になると言われています。

脂肪肝と診断されたにも関わらず、飲酒を継続してしまうと、3割から4割の方が肝臓に線維が形づくられ、肝線維症や肝硬変を発症させます。

また、連続飲酒発作によって1割から2割の方々は急劇に肝細胞が破壊されてアルコール性肝炎を患い、後に肝硬変へと移行します。

断酒を行うことで肝線維症や肝硬変は軽快されるのですが、肝炎ウイルスによって肝がんを患ったり、肝不全やアルコール性肝炎の悪化などによって死亡するケースもあります。

では、お酒の飲み過ぎによる身体からのサインをご紹介します。

お酒の過剰摂取による身体からのサイン

日本酒などのお酒を飲用した際、以下の症状が現れている方は過剰摂取の可能性があります。

1.身体がだるくて、疲れやすい
2.下痢が続いている
3.吐き気がする
4.食欲不振
5.血糖値が高いもしくは糖尿病である
6.黄疸が出ている(顔が黄色い)
7.高血圧
8.腹水が溜まっている
9.吐血した
10.手足の痺れ

肝臓は、別名「沈黙の臓器」と呼ばれており、自覚症状が現れにくいというデメリットがあります。そのため、気付いたときには手遅れというケースも少なくありません。
肝機能が低下すると倦怠感・黄疸・腹水・手のひらが赤らむなどの症状が現れますので、これらの症状が現れている方は要注意です。

アルコールは、胃や十二指腸の粘膜を荒らす作用がありますので、出血や炎症、潰瘍などの症状が現れます。そのため、嘔吐によってマロリーワイス症候群を発病し、大量の吐血をする可能性もあります。

他にも心疾患・糖尿病・膵炎(すいえん)・末梢神経障害・アルコール性認知症などを誘発する可能性がありますので、過剰摂取は控えましょう。

アルコールにより健康を害しているときに見られるサイン

また、日常生活にて以下のような症状が現れている方も要注意です。

1. 朝、人に会うと「お酒臭い」と言われる
2. 休み明けはアルコールが体内に残って、仕事の能率が悪くなる
3. 肝臓病などで入院した経験があり、病欠が増えた
4. 二日酔いによる遅刻や欠勤をすることが増えた
5. 肝臓病などの治療費がかさむ
6. 近ごろ家族や友人とのコミュニケーションが減少した
7. 飲酒すると暴言を吐いたり、暴力をふるうようになった

これらの症状が日常生活で現れている方は、アルコールによって健康を害している可能性があります。1度ご自身のライフスタイルを見直して、生活費を酒代に充てていないか、お酒が原因で家族と不仲になっていないかなどしっかり考えましょう。

アルコールによる禁断症状

アルコールは依存性の高い薬物の1種であり、ときに禁断症状が現れる場合があります。
以下の症状が現れている方は専門機関での受診をオススメします。

1.脂汗や寝汗をかく
2.頻回の下痢
3.不眠
4.朝目覚めると吐き気をもよおす
5.イライラしたり、怒りっぽくなった
6.こむら返りやけいれんをよくする
7.気分がすぐれず、憂鬱である
8.動悸と高血圧を患っている
9.身体が疲れやすく、だるい
10.幻覚症状
11.指先が震えて文字が書きにくい

今回はアルコールが持つ身体への悪影響についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

「酒は百薬の長」という言葉がありますが、この言葉の意味は「適度な酒は、どんな薬にも勝る効果がある」という意味を表しており、お酒を大量に摂取すれば良いというわけではありません。

また、お酒の代謝には個人差がありますので、日本酒1合で酔ってしまう方もいれば2合飲んでも酔わないという方もいらっしゃいます。ご自身に合ったお酒の量を見つけ、節度あるお酒の愉しみ方を学び、健康と美容を損なわずに楽しいひとときを過ごすように心掛けましょう。

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