アルコールの強さ別二日酔い対策

「1杯は人酒を飲む、2杯は酒酒を飲む、3杯は酒人を飲む」とは、日本酒などのアルコール飲料は少量飲むには問題ないが、量が増すと自制が利かなくなるという大量飲酒を戒める言葉としてお酒を嗜む方々の間で有名な言葉となっています。

二日酔いの原因は、自身のアルコール代謝能力を超える量のお酒を飲んだことで引き起こるため、先ずは自身のアルコール及びアセトアルデヒドの代謝能力について知る必要があります。

自身のアルコール及びアセトアルデヒドの代謝能力を知る方法とは

アルコール及びアセトアルデヒドの代謝能力は両親からの遺伝のため、人によって代謝能力が異なります。また、先天的なものですので、大人になれば代謝能力がアップするというわけではございませんのでご注意下さい。

では、自身のアルコール及びアセトアルデヒドの代謝能力を測定する方法をご紹介します。

アルコールパッチテスト

○材料
・消毒用アルコール(度数は70%から80%)
・絆創膏
・キッチンタイマー

○やり方
①絆創膏にドラッグストアなどで販売されている消毒用アルコールを2滴から3滴ほど垂らします。
②二の腕の柔らかい内側の部分に①を貼ります。
③キッチンタイマーを7分にセットします。
④7分後、絆創膏をはがして皮膚が赤くなっているかどうかを確認します。
⑤皮膚が赤くなっていない場合はキッチンタイマーを10分にセットし、そのまま放置して様子を見ます。

○結果

・7分後に皮膚が赤くなった方は、ALDH不活性型の可能性があります。このタイプの方は、「下戸(げこ)」になりますので、お酒が全く飲めません。

・10分後に皮膚が赤くなった方は、ALDH低活性型の可能性があります。このタイプの方は、「中戸(ちゅうこ)」になります。お酒をそこそこ飲むことができますが、弱いので飲酒される際はご注意ください。

・10分後も皮膚が赤くならなかった方は、ALDH高活性型の可能性があります。このタイプの方は、「上戸(じょうご)・酒豪」になります。お酒に強い体質となります。
ただし、大量摂取によってアルコール依存症になる危険性がありますので、飲み過ぎには十分注意してください。

では次に自身のアルコール及びアセトアルデヒドの代謝能力が判明した方は、タイプ別二日酔いの対策をご紹介します。

タイプ別二日酔い対策方法

アルコール分解能力は大きく分けて3つに分類されており、それぞれ3つのアセトアルデヒド分解能力で3つに分類されます。

アルコールの代謝能力が低い
アセトアルデヒド分解能力 タイプ 二日酔い対処法
体質的にお酒を飲むことができない。
酔いやすく、お酒に弱い アルコール摂取量を調節。
アルコールやアセトアルデヒドの分解を早める対策
酔いやすいが、お酒には強い アルコール摂取量の調節。
アルコールの分解を早める対策

アルコール分解能力が中くらい
アセトアルデヒド分解能力 タイプ 二日酔い対処法
体質的にお酒を飲むことができない。
若干酔いやすく、お酒にも弱い アルコール摂取量の調節。
アルコール及びアセトアルデヒドの分解を早める対策
若干酔いやすく、お酒には強い アルコール摂取量の調節。
アルコールの分解を早める対策

アルコール分解能力が高い
アセトアルデヒド分解能力 タイプ 二日酔い対処法
体質的にお酒を飲むことができない。
酔いにくく、お酒に弱い アセトアルデヒドの分解を早める対策
酔いにくく、さらにお酒も強い 飲み過ぎないように対策をとる

今回はタイプ別の二日酔い対策方法とご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

日本酒などのアルコール飲料を飲用される際は、ご自身の代謝能力を計測してから、どのような対策を取れば良いのかという知識を深めることが重要です。

二日酔いで周囲に迷惑をかける前に事前にご自身の代謝能力を計測しておきましょう。

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