お中元を送る時期|お中元のマナー

1年に2度、お世話になった方々へ感謝の気持ちや健康を気遣う気持ちなどを品物へ託して伝えるお中元やお歳暮は、古くから日本に伝わる贈答文化のひとつです。

特にお中元は、夏の風物詩として定着しつつあり、20歳以上の方々のおよそ90%以上が毎年贈っていると言われています。
毎年梅雨入りを迎える6月の中頃からデパートや百貨店などではお中元の受付が始まり、今までは親類や恩師、職場の上司や取引先の方々などへ贈るのが一般的でしたが、最近では仲の良い友人や知人、子どもが通っているお習い事の先生などに贈るという方もおられ、時代の流れと共にお中元が多様化しています。

さて、そんなお中元ですが、実はお中元には贈る側と受け取る側にルールがあることをご存知ですか。

今回は、今年初めてお中元を贈ろうとお考えの方や毎年お中元を贈っているが、今一度お作法について学びたいという方にお中元の細やかなマナーについてご紹介したいと思います。

お中元のマナー その1【贈る時期】

今では夏ギフトとして定着しつつある「お中元」ですが、本来は中国伝統宗教である道教の行事である三元のひとつです。
中元である旧暦の7月15日は、赦罪大帝こと地官大帝の誕生日であり、この日は1日中焚き火を行い、今までの罪を償う贖罪の日として行われてきました。
その後、中国仏教の盂蘭盆会と結び付き、遣唐使たちによって日本へ伝わった中元は、盂蘭盆会と神道が結び付いたことでお盆行事となったのです。

現在ではお盆を迎える7月のはじめから夏土用に入るまでの期間に贈るのが常識となっています。
ですが、お中元を贈る時期は地域によって異なるため、既婚者の方は配偶者の親御さんへお中元を贈る際は、気を付けなければなりません。

では、各地域のお中元シーズンをまとめてみましたので、ご覧ください。

地域月お中元の時期

地域 時期・補足
北海道エリア 今までは旧盆である7月15日から8月15日の期間に贈っていたのですが、最近では道内以外の地域からお中元を贈られるケースも増えてきたため、お中元のシーズンが7月上旬頃になりつつあります。
東北エリア 関東エリアと同じく7月1日から7月15日が一般的となっています。
関東エリア 関東エリアのお中元シーズンは、7月1日から7月15日だったのですが、近年東京都や神奈川県を中心に6月20日頃からお中元の配送が行われており、年々早まっていると言われています。
北陸エリア 北陸エリアのお中元シーズンは、少々複雑です。
金沢市などの都市部では、関東地方と同じく7月1日から7月15日に贈るのが一般的となっておりますが、能登地方などでは関西地方の影響が強いため、7月15日から8月15日をお中元期間としています。
北陸エリアにお住いの方にお中元を贈る際は、7月15日頃に届くようにするのが良いでしょう。
東海エリア お盆とお中元の時期がほぼ合致していたため、東海エリアでは旧盆となる7月15日から8月15日に贈るのが一般的でした。
しかし、近年では東京都周辺の影響を強く受けたことで7月中旬ごろまでに届けるのが常識となっています。
関西・近畿エリア 関西地方のお中元時期は、今まで7月15日から8月15日に贈るのが常識だったのですが、近年徐々にお中元シーズンが早まっており、京都府や大阪府を中心に7月1日から配達が行われています。特に関西地方へ移り住んだ方々を中心に7月中旬ごろまでにお届けすることが多くなったそうです。
中国エリア 中国エリアは関西エリアと同じく、7月15日から8月15日の期間中に品物を贈るのが常識となっています。ですが、広島県を中心に年々お中元シーズンが早まっていると言われておりますので、7月15日頃に贈るのが良いでしょう。
四国エリア 四国エリアも同じく、7月15日から8月15日に贈るのが一般的となっています。
こちらは高知県を中心にお中元シーズンが年々早まっておりますので、四国エリアに住む方へお中元を贈る際は、7月15日前後を目安に贈りましょう。
九州エリア
※沖縄県を含む
九州エリアは、昔から8月初旬から8月15日にお中元を贈るのが一般的だったようですが、近年徐々にお中元シーズンが早まっていると言われておりますので、夏土用あたりを狙うのが良いでしょう。

地域によって、お中元シーズンは大きく異なりますので、現在ご自身が住んでいる場所のシーズンではなく、受け取る方がお住いの地域に合わせてお中元を贈るように心掛けましょう。

お中元マナー その2【お中元シーズンを過ぎてしまったら?】

ご自身が住んでいる地域はお中元シーズンであっても、受け取られる方の地域では既にお中元シーズンが過ぎているというハプニングもございます。
特に予期せぬ方からお中元を受け取り、お返しをしようした際、お中元シーズンが過ぎていたという経験をした方も大勢いらっしゃるかと思います。

そういった場合は、掛け紙の表書きを「御中元」ではなく「暑中御伺 (暑中御見舞)」や「残暑御見舞」に書き換えて贈るのがマナーとなっています。

暑中御伺として贈る場合は、二十四節気のひとつである立秋を迎えるまでとなっており、残暑御見舞として贈る場合は、8月末日までに贈るのが常識となっています。
また、関西地方では、7月15日から8月15日をお中元シーズンとしているため、8月16日以降に届いてしまう品物には、暑中御見舞ではなく、必ず残暑御見舞と書くようにしましょう。

お中元マナー その3【お互いの文化を知ること】

お中元を贈るお相手は、主に実家の両親や配偶者の親御さんなど親族へ贈られる方が多いそうです。
これは、なかなか会うことができないことへのお詫びと無事を確認するためという理由もありますが、円満な人間関係を築くためには、たいへん重要な意味が込められているからです。

特にご結婚されている方は、義父母から配偶者の兄弟姉妹や叔父叔母へ贈ってほしいと頼まれることがあるかもしれません。これは義父母の面目のために必要な慣例でもあります。
もちろん、あなたの経済状況によっては贈ることが難しかったり、お相手の方から迷惑に思われることもあるかと思います。
そういった場合は、素直にそれを伝えるのが大切です。

礼儀を重んじる方の場合、「贈り合いは負担になるから止めませんか」とお相手の方から言われた際は、お中元を贈るのではなく、普段から3,000円前後のお土産をプレゼントすることからはじめ、相手の方が喜んでいたら、堅苦しい礼儀が苦手なだけで、親戚付き合いが嫌なわけではないということが分かりますので、お相手の考えを尊重し、徐々に距離を縮めてゆくようにしましょう。

今回はお中元のマナーについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
日本人には「贈り物にはお返しを」という精神があるため、お中元を贈ったら同額のお返しが貰えると思っている新社会人の方々も大勢いらっしゃるかと思います。
ですが、お中元は日頃お世話になっている方への感謝の気持ちを込めて贈るプレゼントですので、お返しを期待してはいけません。もちろん、催促をするなど言語道断です。
お中元の起源や歴史を知り、お中元のマナーを学ぶことで、お中元とは何なのかについて今一度真剣に考えてから、贈るように心掛けましょう。

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