お中元のお返しとお礼状の書き方例文|お中元のマナー

あなた宛てに予期せぬお中元が届いた場合、どうしたら良いのか慌ててしまう方もいらっしゃるかと思います。
お中元やお歳暮を幾度となく行っている40代や50代の方々ならば、迅速にマナーのある対応を取ることができますが、20代から30代の若い世代の方の場合は、「急いでお返しをしなくちゃ!」ということで頭の中がいっぱいになってしまい、失態をしてしまうことも多々あります。

ですが、事前に対処法を知っていることで、このピンチをスマートに乗り切ることができます。

では、お中元を頂いた際のお返しとお礼状の書き方についてご説明したいと思います。

お中元のお返しについて

お中元を頂いた場合、受け取ったその日にお電話でお中元を贈って頂いたことへの感謝と無事に届いたことを伝えましょう。
ですが、お中元が届いたことをお電話で伝えるという行為は、お中元を贈ってくださった方の都合を無視して電話口に呼び出す行為でもあるため、場合によっては非常識にあたることもあります。

ですので、品物が冷蔵や冷凍、生鮮食品など傷みやすいものであった場合など、相手の方が無事に到着したかどうか不安に思っている場合のみ、お電話をし、無事に届いたことと感謝の言葉を手短かに伝え、後日改めてお礼状を出すのが理想的です。

もしも、手渡しでお中元を頂いた場合、

・結構なお中元の品を賜り、ありがとうございました。
・この度はご丁寧にお中元頂戴し、ありがとうございました。
・本日はお心のこもったお品を頂き、誠にありがとうございました。 など

お中元を贈って頂いたことへの感謝の言葉を伝えましょう。

お中元のお返しですが、基本的には不要とされています。
ですが、贈って頂いた方とのお付き合いの度合や関係に応じて、お返しをするかしないかを決めるのが良いでしょう。

お中元のお返しですが、お中元を頂いてすぐに贈るのではなく、お礼状にて「別便にて心ばかりの品をお送りいたしました。」と綴り、お中元シーズンが過ぎた頃合いに「暑中御見舞 (暑中御伺)」や「残暑御見舞」として贈るのがポイントです。

お中元のお返しですが、頂いた品物と同額の品物を贈ってしまうと「次回からお中元を贈らなくて結構です」という意味に取られてしまう場合がございますので、頂いた品物の半額ほどの品物を贈るようにしましょう。

お中元を頂いた際に出すお礼状の書き方

お中元を頂き、お電話にてお相手の方に無事に届いたことと品物を贈って頂いたことへの感謝の気持ちを伝えたら、3日以内にお礼状を書いて郵送する必要があります。

お礼状を書く際は、季節感溢れる便せんやハガキを用意し、真心を込めて1文字1文字手書きで感謝の言葉を綴ってゆくのが常識です。
文字が下手でも、真心がこもっていれば相手に伝わりますので、パソコンではなく、自筆で丁寧に書き上げてゆきましょう。

では、お中元のお礼状の書き方をご説明します。

お礼状の書き方ですが、基本的には暑中見舞いや残暑見舞いと同じ構成で書いてゆくのが基本となりますが、文章内に「お中元を頂いたことへの感謝の気持ち」と「お中元を頂いて喜んでいる家族の様子」を入れることがポイントとなります。

では、お礼状の例文をご紹介します。

【親しい友人・知人へのお礼状】

連日暑い毎日ですが、お変わりありませんか。
本日、御地産の素麺 (品物名)が届きました。誠にありがとうございます。「夏は素麺に限る」と日頃から唱えている我が家では、伝統ある御地の手延べ素麺の味に一同うなってしまいました。やはり格別の美味しさですね。
お心遣い感謝いたします。

取り急ぎ、書面にて御礼申し上げます。

【親戚へのお礼状】

今年は猛暑ですが、お元気とのことで安心しました。
本日は結構なお品を贈ってくださり、ありがとうございました。さくらんぼ(商品名)は子どもたちの大好物ですので、たいへんな喜びようです。冷蔵庫で冷やして大事にいただきます。
まだまだ暑い日が続きますので、ご自愛くださいね。

【お返しの品を贈った際のお礼状】

暑さも厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
また、この度は結構なお品物をいただきありがとうございました。
本日、感謝の気持ちを込めまして、心ばかりの品をお贈りいたしました。
ご笑納頂ければ幸いです。
まだまだ、暑さも続きそうです。どうぞご自愛くださいませ。

お礼状を書く際は、
1.時候の挨拶
2.お礼の言葉
3.家族が喜んでいる様子
4.先方の健康や体調などを気遣う言葉
5.結びの言葉

この流れで書いてゆくのがポイントです。

今回はお中元のお返しとお礼状の書き方についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
日本人は古くから「頂きものにはお返しを」という風習があるため、お返しは不要と言われておりますが、どこかスッキリしない気持ちで憂鬱な時間を過ごすという方もいらっしゃいます。
もし、お中元のお返しをする際は、お礼状を出した後、お返しするタイミングをしっかり見極めて贈るようにしましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする