日本の本州中央部に位置する中部地方は、北陸・中央高地・東海3つの地方を合わせた総称です。
行政上、新潟県・山梨県・富山県・静岡県・愛知県・石川県・岐阜県・福井県・長野県の9県のことを指しており、それぞれの地域で個性溢れる日本酒を醸しています。
例えば、日本有数の米処として有名な新潟県には100を超える蔵元が存在し、県民1人あたりの日本酒消費量も全国1位と清酒大国として知られており、5大都市のひとつとして数えられている愛知県名古屋市では4つの蔵元の若手がタッグを組んだ「ナゴヤクラウド」などは全国各地の日本酒愛好家や地酒ファンたちから注目を集めています。
そんな中部地方では、各地で様々な日本酒関連のイベントが開催されています。
そこで、今回は中部地方で開催されているオススメの日本酒イベントをご紹介します。
新潟県で開催されている日本酒イベント
良い日本酒を造るためには、気候・お米・水の3つがたいへん重要となります。
日本一の蔵数を誇る新潟県は、良い日本酒を造る3つの条件が全て整っており、さらに越後杜氏の業を擁した銘酒が多数存在します。
また、米処として知られる新潟県は「五百万石」や「越淡麗」といった優れた酒造好適米を次々と誕生させており、これらの酒造好適米を用いて醸されるきめ細やかでキレイな淡麗辛口の日本酒は、日本だけではなく、世界からも注目を集めています。
新潟県といえば、やはり白瀧酒造の「上善如水」や八海醸造の「八海山」、朝日酒造の「久保田」などがとても有名ですよね。
そんな新潟県の銘酒たちを堪能できるオススメの日本酒イベントをご紹介します。
新潟淡麗 にいがた酒の陣
[開催日時]
2017年3月11日 (土)・12日 (日)
[場所]
新潟県新潟市中央区万代島6番1号 朱鷺メッセ「ウェーブマーケット」
[参加方法]
準備中
[内容]
まだまだ来年度の日本酒イベントに関する情報が未定となっているなか、いち早く2017年度のイベント開催を明らかにした新潟県酒造組合では、詳しい開催日時や参加方法などは準備中のなっておりますが、どのような内容のイベントになるかを公式ホームページにて明らかにしています。
新潟淡麗 にいがた酒の陣は、2004年に新潟県酒造組合の50周年を記念して第1回が開催されて以降、現在まで続いている大人気のイベントです。
このイベントのモデルとなっているのは、1810年よりドイツのミュンヘンで毎年開催されている「オクトーバーフェスト」だと言われています。
新潟淡麗 にいがた酒の陣は、年々来場者数が増加しており、2014年に開催されたときは、なんと2日間でおよそ10万人の方々が来場したそうです。
こちらのイベントでは、およそ90の蔵元の地酒が500種類以上用意されており、新潟県の多彩な料理と共に絶品の日本酒を堪能することができます。
他にも新潟県の魅力がたっぷり詰まった様々なイベントが予定されておりますので、日本酒をこれから嗜もうと思っている方にもオススメです。
参考サイト:新潟淡麗 にいがた酒の陣
山梨県で開催されている日本酒イベント
ワインの産地として有名な山梨県ですが、南アルプスや富士山系の伏流水と冬の厳しい寒さによって日本酒造りにもたいへん適した土地であり、この地で醸された日本酒は、洗練された淡麗辛口が特徴となっています。
ワインと同じく繊細な飲み口なので、初めての方でも安心して飲めるかと思います。
山梨県といえば、やはり山梨銘醸の「七賢」や萬屋醸造店の「春鶯囀 (しゅんのうてん)」などが有名ですよね。
では、山梨県の銘酒を存分に堪能することができるオススメのイベントをご紹介します。
七賢酒蔵開放
[開催日時]
毎年2月開催。 9:30~15:30 (最終日のみ14:30まで)
※3月に開催されるときもございますので、公式ホームページを確認してから参加しましょう。
[場所]
山梨県北杜市白州町台ヶ原2283 「山梨銘醸」
[参加方法]
参加料750円/人
※買い物やフードコーナーなどもございますので、予算は多めに持って行くことをオススメします。
[内容]
山梨県北杜市にある山梨銘醸では、1年に1度蔵開きイベントが開催されます。
蔵開きイベント期間中は山梨銘醸が誇る自慢の逸品を利き酒したり、「七賢」の醸造蔵の見学ができますので、日本酒がどのように造られているのかに興味がある方にオススメです。
このイベントの良いところは、利き酒のような銘柄を当てるものではなく、試飲に近いかたちで自由に頂くことができますので、自分の好みに合うお酒を見つけることができます。
また、このイベント期間中、ミニクラフト展も同時に開催されておりますので、お酒が飲めない方でも十分に楽しむことができます。
もし、「七賢酒蔵開放」を訪れるならば、この時期限定の“蔵出し”は絶対に飲んでおくことをオススメします。
参考:七賢
富山県で開催されている日本酒イベント
県内におよそ20蔵元存在する富山県は、これまでは濃醇甘口の日本酒が主流だったのですが、昭和40年代ごろから軽快な辛口タイプの日本酒も醸すようになったそうです。
コクのある日本酒を造る能登杜氏とキレのある味わいを持つ日本酒を造る越後杜氏が主体となって醸す日本酒はとても個性溢れる高品質なお酒として、多くの日本酒愛好家たちから愛されています。
富山県の日本酒は、県内産の酒米使用比率や精米歩合の平均率がとても高く、日本酒造りに対する熱い情熱を感じることができます。
富山県いえば、やはり林酒造場の「黒部峡」や清都酒造場の「勝駒」などが有名ですよね。
そんな富山県の銘酒を堪能することができるオススメの日本酒イベントをご紹介します。
富山の地酒を楽しむ会
[開催日時]
10月1日 (土) 18:30~20:30
[場所]
ホテルグランテラス富山4F 「瑞雲の間」
[参加方法]
定員500人になり次第、締め切られてしまいます。
会費3,000円 (ペア割引 2人で5,000円)が必要となります。
[内容]
富山の地酒を楽しむ会は、1978年に制定された日本酒の日にちなみ開催される日本酒造組合中央会主催の「全国一斉 日本酒で乾杯!」が行われる予定となっています。
もし、このイベントに参加したいとお考えの方は、当日18:40までに会場入りされることをオススメします。
富山の地酒を楽しむ会では、17蔵元自慢の銘酒80種類が飲み放題となっており、飲み比べたり、あなたの好みに合う日本酒を探すこともできます。
日本酒を飲んだことのない方や富山県の地酒を飲み比べたいという方にオススメのイベントですので、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
参考:富山県酒造協同組合
今回は中部地方3県で開催されている日本酒イベントをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
既に終了しているイベントやこれから開催予定となっているイベントなどがございますので、次回の開催予定の有無に関して気になっている方は、公式ホームページを参照のうえ、予定を組まれることをオススメします。