厳寒の地ならではの寒造りと日本随一の米処のプライドによって生み出される東北地方の日本酒は、日本酒をこよなく愛する方々から高い評価を得ています。
東北地方は、別名「奥羽地方」と呼ばれており、青森県・岩手県・秋田県・宮城県・福島県・山形県の6県の総称です。
東北地方では、毎年日本酒に関する様々なイベントが催されており、全国各地から東北地方の地酒目当てに多くの日本酒愛好家たちがやってきます。
ですが、2011年3月に発生した東日本大震災によって、多くの酒造所がダメージを受け、さらに風評被害によって東北地方の日本酒を購入する方々も減少してしまいました。
しかし、震災から5年経過した2016年現在、復興を願う地元民の方々の努力によって、再び東北地方の地酒に注目が集まるようになり、最近では若年層のあいだでも東北地方の日本酒が飲まれるようになりました。
そこで、今回はより多くの方々に東北地方の美味い酒を味わってもらうため、東北6県で開催されている日本酒イベントをご紹介します。
青森県で開催されている日本酒イベント
伝統的で濃純な味わいと革新的でニューテイストな味わいの日本酒が楽しめる青森県は、「華吹雪」などの酒造好適米を使用した淡麗甘口の爽快さが特徴となっています。
青森県といえば、やはり三浦酒造の「豊盃」や西田酒造の「田酒」などが有名ですよね。
そんな青森県で開催されている日本酒イベントをいくつかご紹介します。
全国きき酒選手権青森予選会&黒石地酒まつり・全国一斉日本酒で乾杯
[開催日時]
2016年10月1日 (土) 18:00より円国一斉乾杯
[場所]
一次会 14:00~17:00 中町こみせ通り
二次会 17:30~20:00 グリーンパレス松安閣
[参加方法]
黒石市公式ホームページなどで参加チケットを購入する。
[内容]
黒石地酒まつり実行委員会主催の日本酒イベント「全国きき酒選手権青森予選会&黒石地酒まつり・全国一斉日本酒で乾杯」は、黒石市・宮古市姉妹都市締結50周年を記念して開催されたイベントです。
イベントスケジュールは、
・利き酒選手権青森予選会 16:00~17:30
・黒石地酒まつり 17:30~18:00
・全国一斉日本酒で乾杯 18:00
となっています。
お酒を愉しむ会
[開催日時]
9月22日 (木) ①13:00~②17:00~
9月23日 (金) ①13:00~②17:00~
[場所]
青森市 青森国際ホテル3F「萬葉の間」
[参加方法]
チケットぴあ、もしくは、ローソンチケットにて5,500円でチケットを購入する。
※両日先着200名様限定
[内容]
青森県と南北海道地方の地酒を堪能する日本酒イベント「お酒を愉しむ会」は、青森と南北海道の美酒と共に絶品料理を味わうことができるイベントです。
厳寒の地で醸される地酒を愉しみながら、自然の恵みがたっぷり使用された極上の料理を味わいたい方にオススメです。
参考サイト:青森県酒造組合 あおいもりの地酒
岩手県で開催されている日本酒イベント
南部杜氏の故郷である岩手県では、昔から高品質な日本酒が醸されていると言われています。
その洗練された味わいは和洋折衷どのような料理とも相性抜群なので、日本酒愛好家からも高い人気を誇ります。
岩手県といえば、南部美人の「南部美人」や川村酒造店の「南部関」などが有名ですよね。
では、岩手県で開催されている日本酒イベントをいくつかご紹介します。
いわて酒物語2016
[開催日時]
9月21日 (水) 15:00~21:00
・昼の部 15:00~17:00
・夜の部 19:00~21:00
[場所]
東京都豊島区西池袋1丁目6番1号 「ホテルメトロポリタン」
[参加方法]
夜の部のみ、定員先着200名限定+参加費用1人7,000円 (税込)となります。
昼の部は「岩手の清酒」試飲会のため、一般の方の入場は不可となります。
参加するには名刺2枚を当日に持参する必要がありますので、昼の部に参加される方は忘れずにお持ちください。
[内容]
あさ開・國華・南部関・堀の井・桜顔・浜娘・南部美人など岩手県が誇る23酒造所が醸す絶品の日本酒と世界に誇る名シェフ監修の岩手県産食材をたっぷり使用した特別料理を堪能しながら、有意義なひとときを過ごせる日本酒イベントです。
400年以上、岩手県の日本酒造りを支えてきた酒造りの匠・南部杜氏が醸した至極の清酒を味わってみてはいかがでしょうか。
参考サイト:岩手県酒造組合 いわて清酒どころ
秋田県で開催されている日本酒イベント
日本酒1人あたりの消費量が全国第2位の秋田県は、これまで濃醇甘口が主流だったのですが、最近では革新的な地酒が醸されるようになり、淡麗辛口の日本酒なども続々と誕生しています。
秋田県といえば、やはり鈴木酒造店の「秀よし」や新政酒造の「新政」などが有名ですよね。
では、秋田県で開催されているオススメの日本酒イベントをご紹介します。
秋田の酒きき酒会
[開催日時]
3月9日 (水) 13:00~16:00
[場所]
東京都港区高輪3-13-3 (SHINAGAWAGOOS 1F)
[参加方法]
酒販売店・飲食店・業界関係者を対象としたイベントですので、一般の方は入場することはできません。
参加可能な方々は、当日名刺と参加費1,000円が必要となります。
[内容]
銘醸地・秋田県の酒蔵25銘柄が自慢の逸品と秋田県オリジナル酒米「秋田酒こまち」で仕込んだ新酒と新開発の酵母「秋田酵母No.12」ならびに「秋田酵母No.15」で仕込んだ日本酒が試飲できます。
酒質やタイプが一目で分かる出品酒リストが配布されますので、日本酒に詳しくない方でも安心です。
他にもオリジナルグラスをはじめ、秋田県特産のきりたんぽ・稲庭うどん・いぶりがっこなどの販売も同時に行われますので、この機会に秋田の魅力を存分に感じてみてはいかがでしょうか。
秋田の酒を楽しむ会
[開催日時]
3月9日 (木) 18:30~20:30
※受付は17:30~
[場所]
東京都港区高輪3-13-3 (SHINAGAWAGOOS 1F)
[参加方法]
「秋田の酒きき酒会」とは異なり、一般消費者を対象とした日本酒イベントです。
参加費は6,500円/人
[内容]
参加費用6,500円と割高に感じるかもしれませんが、なまはげや秋田舞妓と記念撮影ができ、毎年恒例の酒屋唄や舞妓さんの踊りを楽しみながら秋田県の地酒を味わうことができます。
日本酒を飲みながら飲む「和らぎ水」には、各酒蔵の仕込み水が用意されるため、深酒を予防しながら、美味い酒と水を堪能できます。
「秋田の酒を楽しむ会」に参加すると、美酒王国・秋田のオリジナルグラスが貰えます。
他にも秋田特産品のきりたんぽや稲庭うどんなどのご当地グルメの販売や秋田の地酒があたる抽選会も行われますので、この機会に参加されてみてはいかがでしょうか。
参考サイト: 秋田県酒造協同組合 イベント情報
※ご紹介させて頂いた日本酒イベントは、毎年開催されているものと記念として催されたものなど様々ですので、今年は参加できなかった方は、気になったイベントの主催者が運営されている公式ホームページをこまめにチェックされることをオススメします。