熟酒は日本酒の中でも稀少なお酒のため、非常に高値で取引されています。
そして、熟酒は日本酒の未知なる可能性を秘めたお酒なので、とても奥深く現在最も注目を集める清酒の1つです。
さて、そんな熟酒を嗜むための適温や相性の良い料理、オススメの酒器をご紹介したいと思います。
熟酒と相性の良い料理・適温・酒器
熟酒を嗜む際の適温とは?
熟酒には軽快な味わいのものから重厚な味わいのものなど多種多様あります。そのため、ひと口に「この温度が適温だ」と言えません。
軽快な味わいの熟酒の場合、15度から25度が適温となります。
重厚感があり、旨味がしっかり感じられる熟酒の場合、35度前後または、オンザロックとして嗜むことをオススメします。
熟酒は重めのものほど温度設定を高くして飲むのがおいしい飲み方ですが、熟酒が苦手な方や初めての方はやや低めにし、熟酒愛好家の方は高めにすると美味しく飲むことができます。
熟酒と相性の良い料理とは?
熟酒は、練られた香りと豊潤な味わいを持つ日本酒のため、コクの感じられる肉料理や濃いめに味付けされた料理などとの相性が抜群です。
では、熟酒と相性の良い料理をご紹介します。
・豚の角煮
・鰻の蒲焼き
・猪鍋
・鰈の煮付け
・串揚げ
・鯖の味噌煮
・鯛のアラ汁
・ラムステーキ
・鴨のロースト
・ビーフシチュー
・牡蠣フライ
・トンカツ
・海老フライ
・鶏のから揚げ
スパイスを効かせた料理とも相性が良いので、色々試してみてください。
酒器
熟酒に分類される古酒や秘蔵酒を嗜む際は、重厚感を感じさせる美麗な色彩の酒器がオススメです。
酒器の形状は、熟酒の特徴である凝縮された濃醇な香りを包み込むような口が大きくてつぼまっているものが良いでしょう。
熟酒に合う酒器の選ぶコツは、美しい色調を活かすために透明なグラスもしくは、カットが入っているグラス、中に金塗りが施された漆器がオススメです。
代表的な熟酒の銘柄
では、最後に熟酒に分類される代表的な銘柄をご紹介したいと思います。
・若鶴酒造「大吟醸酒 秘蔵古酒 鶴鳴」 |
・神杉酒造「本醸造酒 神杉 古原酒」 |
・社の蔵「純米吟醸酒 独楽蔵 玄 円熟純米吟醸」 |
・吉村秀雄商店「特別純米酒 鉄砲隊 番外編」 |
・長龍酒造「特別純米酒 ふた穂雄町 特別純米酒 2008年醸造」 |
今回ご紹介させて頂いた熟酒以外にも日本各地で様々な熟酒タイプの日本酒が造られています。
熟酒タイプの日本酒を飲んでみたいという方は、いろいろ飲み比べてご自身に合った熟酒を見つけてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
熟酒タイプに分類される日本酒はあまり市場に出回っていないため、購入するのがたいへん難しいかと思います。
また、初めて日本酒を嗜まれる方は、熟酒の香り高い豊潤で独特な香りと濃厚な味わいにノックアウトされる可能性があります。
熟酒を飲まれる際は、日本酒に馴れてから挑戦すると良いでしょう。