もとは山陽道の特称であった中国地方は、現在山陽・山陰両道の総称として使用されており、岡山県・広島県の瀬戸内海側を山陽、鳥取県・島根県の日本海側を山陰、そして中国地方西端の山口県を含めた5県のことを指します。
中国地方は瀬戸内海側と日本海側では全く異なる香りや味わいのお酒が醸されており、瀬戸内海側の日本酒は芳醇タイプが多く、日本海側はスッキリ爽やかテイストの日本酒が多いと言われています。
ですが、中国地方で醸される日本酒は、全体的に淡麗で飲み口もソフトなので、これから日本酒を嗜もうとお考えの方や女性へのプレゼントとして中国地方のお酒をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
さて、そんな中国地方の日本酒ですが、今まで1度も中国地方の日本酒を飲んだことが無いという方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで、今回は中国地方で開催されているオススメの日本酒イベントをご紹介します。
鳥取県で開催されている日本酒イベント
大山をはじめとする中国山地の雪解け水が伏流水となり、数多くの名水を持つ鳥取県では、米子・倉吉・鳥取を中心におよそ30蔵元が存在します。
鳥取県を流れる水は軟水であり、きめ細やかでなめらかな口当たりを持つ優しい日本酒を醸すことができます。
また、現在、鳥取県は日本随一の純米酒の産地として知られており、別名「純米酒王国」と呼ばれています。
特に県産酒造好適米「玉栄」と復活酒米「強力」を用いた日本酒が有名で、千代むすび酒造の「千代むすび」や山根酒造場の「日置桜」などが有名です。
やや濃醇で辛口タイプの日本酒が多い鳥取県では、毎年様々な日本酒イベントが開催されています。
そこで、鳥取県の様々な地酒を堪能できるオススメの日本酒イベントをご紹介します。
I LOVE とっとりの地酒
[開催日時]
10月1日 (土) 17:30~
※受付開始は17:00からとなっています。
[場所]
鳥取大丸屋上
[参加方法]
チケットを購入することで参加することができます。
前売り券 (日本酒代)は、もぐら屋もしくは谷本酒店より販売されますので、参加される予定の方は早めにお電話するようにしましょう。
[内容]
交流団体STEP主催の「I LOVE とっとりの地酒」は、鳥取市・鳥取大丸・鳥取県酒造組合・鳥取飯酒協力のもとで開催されている日本酒イベントです。
このイベントが行われるようになったきっかけは、鳥取固有の酒米「強力」の復活や気高町殿の「布勢の清水」をはじめとする良質な水を用いた酒造りが行われており、全国的にもたいへん高い評価を得ており、因幡地方で醸造されている日本酒などの酒類を地酒と規定し、市民が気軽に地酒を楽しめる環境を作って関連産業の振興と消費拡大を図り、地産地消を推進するためです。
I LOVE とっとりの地酒では、山根酒造場や中川酒造、西本酒造場など鳥取県東部にて日本酒造りを行っている蔵元が参加しており、鳥取県の中心で「全国一斉乾杯!」が行われます。
この機会に是非鳥取の地酒を堪能しながら、お酒を通じて周りの方々と交流を深めてみてはいかがでしょうか。
参考:鳥取市公式サイト
島根県で開催されている日本酒イベント
日本最古の神社建築の様式として知られる出雲大社の伝承のなかに“日本酒発祥の地”とある島根県では、出雲・松江・益田を中心におよそ35蔵元存在します。
島根県で醸される日本酒は、伝統と秀逸な技術を持つ出雲杜氏と石見杜氏の業と清らかな水を育む豊かな自然、そして、「改良雄町」や「神の舞」、「佐香錦」といった高品質な県内産酒米で醸されており、その高品質な日本酒は、全国各地の日本酒愛好家や地酒ファンから愛されています。
島根県といえば、やはり板倉酒造の「天穏」や李白酒造の「李白」などが有名ですが、中国地方の日本酒を味わったことのない方は、オススメの日本酒を紹介されても、その魅力が伝わらないですよね。
そこで、島根県内の蔵元たちが集結するオススメの日本酒イベントをご紹介します。
出雲の地酒まつり
[開催日時]
10月22日 (土) 10:00~16:00
[場所]
旧大社駅
島根県出雲市大社町荒木441-3
[参加方法]
島根県酒造組合の公式ホームページをご参照ください。
[内容]
「出雲の地酒まつり」には、朝日酒造・板倉酒造・富士酒造・李白酒造など14蔵元が出典予定となっており、各蔵元自慢の逸品を試飲したり、その場で購入することができます。
また、地酒によく合う“地元のおつまみ”も同時に販売されますので、この機会に島根県の地酒とご当地グルメのマリアージュを楽しんでみてはいかがでしょうか。
このイベントでは、13:30からフリーアナウンサーの石原美和さん、14:00から万九千神社の宮司、錦田剛志さんが出雲の地酒に関する講座を開催する予定となっています。
さらに、日本一のバーテンダーが作る日本酒カクテルもこのイベントの魅力のひとつとなっておりますので、新しい日本酒の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
参考:島根県酒造組合
岡山県で開催されている日本酒イベント
吉井川・旭川・高梁川流域を中心に県内各地におよそ50以上の蔵元が存在する岡山県では、豊かな食文化と伝統を受け継ぐ郷土料理と相性の良い個性豊かな日本酒が醸されており、日本酒愛好家や地酒ファンだけではなく、岡山県に観光で訪れる海外旅行客たちからもたいへん人気があります。
岡山県は1866年に誕生した酒造好適米「雄町」発祥の地であり、旨味たっぷりの濃醇から柔らかな飲み口の淡麗など様々な味わいの日本酒が醸造されています。
特に軽快で雑味が少なく飲みやすい淡麗の日本酒は、初めて日本酒を飲まれる方にオススメのお酒としてよく勧められています。
岡山県といえば、やはりヨイキゲンの「碧天」や利守酒造の「酒一筋」などが有名ですよね。
ですが、有名なお酒が必ずしもあなたの好みに合うとは限りません。
そこで、岡山県内の蔵元が集結するオススメの日本酒イベントをご紹介します。
おかやま「雄町と地酒の祭典」2016
[開催日時]
10月8日 (土) 11:00~19:00
[場所]
岡山県岡山市北区駅元町14-1 岡山コンベンションセンター1F
[参加方法]
食と地酒味わい会場に入場する場合、申込用紙に必要事項を明記して2,000円のチケットを購入してください。
この2,000円チケットには、地酒引換券10枚 (1枚150円券)+つまみ折詰+猪口がセットになっています。
2,000円チケットは当日販売されませんので、つまみ折詰や猪口が欲しいという方は前売り券を購入することをオススメします。
イベント当日は地酒引換券150円/1枚が購入可能ですので、前売り券を購入していなくても自由に参加することができます。
[内容]
おかやま「雄町と地酒の祭典」では、岡山県のご当地グルメコーナーや岡山県発祥の雄町を用いて醸された全国雄町の銘酒きき酒コーナーなど様々なイベントが用意される予定となっています。
もちろん、日本各地の雄町を用いた銘酒だけではなく、岡山県自慢の雄町の銘酒も多数用意されており、なんと気に入った岡山の地酒をその場で購入することもできます。
お酒に関するイベントのみ未成年の方は参加することができませんが、他のイベントは参加することができますので、家族連れの方は岡山観光中にふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
参考:岡山県酒造連合組合
今回は四国地方で開催されているオススメの日本酒イベントをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
鳥取県・島根県・岡山県の3県では、魅力溢れるイベントが毎年多数開催されておりますので、近くまで来た際はふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
なお、ご紹介させて頂いた3県のイベントは、既に終了しておりますので、次回開催されるならば是非とも参加したいという方は、主催者の公式ホームページをこまめにチェックし、事前に予定を空けておくことをオススメします。