雪冷えにオススメの日本酒

冷酒のなかで最も冷たいと言われているのが「雪冷え」です。
雪冷えとは、日本酒の温度が5℃と最も低く、冷気が見えて瓶に結露が出来るほどキンキンに冷えているにも関わらず、さらに氷水に漬けて冷やした清酒です。
花冷えよりも温度が5℃も低いため、日本酒独特の香りもほとんど感じられず、味わいも固く閉じた状態となります。
そのため、日本酒が持つ独特な風味が苦手な方にはオススメの温度かもしれませんね。

ですが、そんな雪冷えにも負けない香りや味わいを持つ日本酒を醸している酒蔵もありますので、キンキンに冷えた日本酒で暑気払いをしたいという方にオススメの日本酒をご紹介します。

雪冷えにオススメの日本酒と酒器

【福小町 冷撰 本醸造】

木村酒造では「福小町 冷撰 本醸造」という雪冷えにオススメの日本酒があります。
福小町 冷撰 本醸造は、スッキリとした爽快感のあるキレと軽やかで心地良い旨味が絶妙なお酒となっており、アルコール度数も14.5度と控えめなため、蒸し暑い夏の夜にクイッと飲みたくなる日本酒となっています。
口に含むと雪のようにスッと消えて無くなってしまう飲み口にも関わらず、味わいをしっかりと感じることができるので、いくらでも飲めてしまいます。
クセも無いので、食中酒としても活躍出来ます。
また、日本酒を初めて嗜む方でも安心して飲むことができますので、自宅に大切な方を招いて親睦を深める際にいかがでしょうか。
オススメの温度は雪冷えですが、花冷えでもおいしく召し上がることができますので、お好みで温度調節してください。

【雪の茅舎 純米大吟醸 袋吊り 生酒】

齋彌酒造より販売されている「雪の茅舎 純米大吟醸 袋吊り 生酒」は、純米酒の頂点を目指して醸された逸品です。
「酒米の王様」と呼ばれる山田錦を35%まで丁寧に磨き上げ、上槽を袋吊りで行い、最も香味が良い部分のみを使った贅沢な清酒です。
このお酒は、華やかでフルーティーな吟醸香と口どけの良い豊かな味わいが特徴です。
日本酒ファンの間では「清酒の芸術品」と呼ばれており、たいへん人気の高い日本酒です。
また、海外でも雪の茅舎は獺祭を抜く人気のお酒ですので、海外に住む友人への贈り物にもオススメです。
常温(冷や酒)でも十分おいしいのですが、雪冷えにすると更に美味しくなりますので、寝苦しい真夏の夜にクイッと1杯いかがでしょうか。

【純米大吟醸「伝」生もと造り】

清龍酒造より販売されている「純米大吟醸 伝 生造り」は、原材料であるお米を40%まで磨き上げ、およそ40日かけて昔ながらの生もと造りで仕上げており、醪を酒袋へ入れて、圧力をかけずに搾ってゆきます。
清龍酒造では、人の手を加えずに滴り落ちた雫酒のみを使って大吟醸酒を造っているため、アルコール度数も17.5度と高くなっています。
純米大吟醸 伝 生もと造りは、究極の大吟醸を目指して醸されているため、使用する酒米は「酒米の王様」と呼ばれる山田錦を100%使用し、蔵付き酵母と天然醸造でじっくりと熟成させるなど日本酒造りの工程1つ1つにこだわっています。
ふっくらとした重みのある味わいは清流酒造の純米大吟醸 伝 生もと造りの持ち味ですので、夏は雪冷えで火照った身体を冷まし、冬は人肌燗に温めて身体をポカポカ温めてみてはいかがでしょうか。

今回は日本酒のなかで最も低い温度である雪冷えにオススメの日本酒をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

雪冷えをおいしく嗜む際は、温度が変わらないうちに飲み切ることができる小さなサイズの酒器がオススメです。また、雪冷えの特徴を生かしたガラス製の酒器を使うと、清涼感と季節感を味わうことができるので、江戸切子や薩摩切子、和ガラスなどの酒器を1セット用意しておくと夏の夜を楽しむことができます。

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