七夕にオススメ空天河大弁財天社奉納酒「天河」

7月7日は七夕ですね。
七夕は別名「星祭」や「銀河祭」と呼ばれており、昔は真? (まこも)で編んだ茣蓙を敷き、初夏に収穫された野菜や果物をお供えし、七箇の池と呼ばれる水を張った7つの盥 (たらい)を飾って水面に映った星々を愛でていたそうです。
現在では、ビルやネオンの煌びやかな灯りによって星の紛れは観ることができず、最近では封筒の中に不規則に穴の開いた黒い紙が入っている星空封筒やスマートフォンを使った小型の映写機などで夜空に浮かぶ星々を楽しむという方も増えてきました。

ですが、1年に1度おりひめ様とひこぼし様が天の川を渡って出会う日でもありますし、この時期にしか観ることができない夏の大三角形は、まるでダイヤモンドのように美しく輝いており、幼い頃に星座盤を片手に夜空を眺めた懐かしい記憶が鮮明に蘇ってきます。

大空に輝く満天の星空の下で夏の夜風に吹かれながら、天空に輝く星々を眺めて頂く日本酒は格別です。

そこで、今回は七夕の夜に星空ウォッチングへ行かれた際に飲みたいオススメの日本酒「天河」をご紹介します。

柔らかでエレガントな香りがほんのりと薫る天河大弁財天社奉納酒「天河」

岐阜県各務原市にある「小町酒造株式会社」は、1894年創業の老舗蔵元です。
小町酒造では、伝承技を駆使してサラリとした柔らかな旨味を持つホッとする清酒造りを目指しており、岐阜県生まれの酒造好適米「ひだほまれ」と地下を流れる長良川伏流水を用いて醸しています。

小町酒造といえば、「静音発酵仕込み」が有名な蔵元であり、宮下富実夫作曲のヒーリングミュージック「自然環境音楽」が蔵内に響き渡っており、ふっくらとした癒しの美酒を生み出す原材料のひとつとして用いられています。
なぜ、酒造りに音楽が必要なのかと疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
自然環境音楽とは、標高1000m付近で作曲された音楽であり、脳から自発的に発生されるアルファ波とシータ波を引き出し、生物にリラックスと癒しを与えてくれるヒーリングミュージックです。
小町酒造では、「日本酒は人間が造っているのではなく、生物が醸すものである」という信念から、有用微生物である麹菌や酵母菌といった生物たちの発酵環境がなるべく自然界に近い状態になるように音楽を流しているそうです。

そして、小町酒造は、酵母たちが自然な状態で発酵を終息できることを重視した「完全発酵」を行うことで、他では味わうことができない旨味ある日本酒を造ることに成功したのです。

さて、そんな小町酒造の代表銘柄といえば「長良川」が有名ですが、今回は七夕の日に星を眺めながら飲みたいオススメの日本酒ということで「天河」をご紹介します。

天河とは、奈良県吉田郡天川村にある「天河大辨財天社 (てんかわだいべんざいてんしゃ)」の「天河」に由来し、名水として知られる長良川の伏流水と契約栽培の山田錦を100%使用した大吟醸酒です。

なぜ岐阜県の酒蔵で醸されている日本酒の銘が奈良県の神社なのか疑問ですよね。

天河大辨財天社では、年に2度春季大祭と夏の例大祭が行われており、2008年7月に天河大辨財天社の本殿御蔵営20周年を記念した大祭として例大祭が行われました。
その際、長良川の代表吟醸酒「天河」が誕生したのです。

辨財天は、音楽や弁才、財福などを司る女神であり、芸能の神様として大勢の音楽家の方々が天河大辨財天社にて奉納演奏されています。
ある日、天河大辨財天社にて奉納演奏をされていたヒーリングミュージック奏者の宮下富実夫さんと出会い、長良川蔵の社長が彼の音楽に惚れ、奏者の宮下さんとご縁が出来たのです。その際、奉納演奏をされている場の天河大辨財天社の宮司さんとも繋がったのです。

そして、宮下さんと天河大辨財天社の柿坂宮司さんとお話をしていた際、長良川の社長が「当蔵にてとても良いお酒が出来た」と話したところ、「そのお酒に「天河」と付けてはどうか」というお話を頂き、「天河」という銘が誕生したのです。

天河は岡山県にて契約栽培された山田錦を100%使用しており、柔らかく上品な馥郁 (ふくいく)たる香りがほんのりと感じられ、優しくおだやかな口当たりとしっかりとしたお米の旨味が堪能できるたいへん満足感の高いお酒となっています。
長良川の伏流水を使用しているので、つかえも淀みも無いなめらかさと上質なキレが感じられるたいへん喉越しの良い大吟醸酒です。

じっくりと低温で醸した小町酒造伝統の逸品は、冷やして召し上がるのがオススメです。

今回は七夕の夜にオススメの日本酒「天河」をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
天河は、じっくりと低温で醸した小町酒造伝統の逸品ですので、冷やして召し上がるのがオススメです。
また、シュール・リー製法で味わいに深みと幅を持たせたプレミアム天河純米吟醸は、今まで海外輸出用の清酒だったのですが、遂に国内での販売も決まり、日本酒愛好家のあいだで注目を集めています。
伝統と革新の融合である新しい天河を是非この機会に味わってみてはいかがでしょうか。

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