東北地方岩手県の酒造好適米

青森県で生産されている酒造好適米4種類をご紹介させて頂きましたので、続きまして岩手県で生産されている酒米をご紹介します。

東北地方の酒造好適米【岩手県】

ぎんおとめ

岩手県オリジナルの酒造好適米「ぎんおとめ」は、岩手県が独自で開発を行った酒米です。今までの酒造好適米よりも米粒のサイズが大きくて心白も美山錦には劣りますが、はっきりと現れる優良品種です。酒造造りの適性は美山錦に非常に近く、盛岡市を中心に「特徴ある米作り」をコンセプトに掲げるオリジナル品種となっています。

岩手県で生産されているぎんおとめ100%使用した日本酒を飲みたい方は、株式会社 南部美人の「南部美人 特別純米酒」がオススメです。岩手県二戸市周辺で生産される酒造好適米ぎんおとめをはじめ、日本酒造りに欠かせない美しい水と自然、そして寒冷な気候を合わせ持った土地で醸造されているため、岩手県の大自然を心行くまで堪能できる1本です。ぎんおとめの米の旨味がギュッと含まれており、尚且つフルーティーな香りとぽってりとした豊かなお米の甘みが癖になるやや辛口の日本酒は、喉越しもスッキリしており、食中酒としても人気があります。

結の香

岩手県オリジナルの酒造好適米「結の香」は、苦節10年でようやく誕生した酒米です。
結の香は大吟醸酒専用の酒米として使用するために開発されました。結の香の特徴は、雑味成分の含有量が低く、純度の高い酒質が造れることです。そのため、結の香を100%使用した日本酒は柔らかくて優しい香りと旨味のバランスが絶妙な清酒となります。
岩手県で生産されている結の香100%使用した日本酒を嗜みたいという方は、あさ開の「あさ開 純米大吟醸 結の香」または酒仙酒造の「岩手の純米 結の香」がオススメです。双方共に、死力を尽くした最高品質の日本酒ですので、結の香の持つ澄み渡った味わいは言葉では表現することが出来ません。是非1度味わって頂きたい日本酒です。

吟ぎんが

岩手県オリジナルの酒造好適米「吟ぎんが」は吟醸酒専用の酒米の開発に着手し、誕生したのが「吟ぎんが」です。
吟ぎんがは、出羽燦々と秋田酒49号の交配によって誕生した品種です。岩手県の風土ですくすくと成長することが出来るうえ、美山錦よりも爽やかで美しい日本酒を醸造することが可能です。生産量は美山錦よりもやや上回っており、さらに耐冷性や耐倒状性、千粒量なども若干上回っています。そのため吟醸酒を醸造するならば吟ぎんがと言われるほど岩手県では定番の酒造好適米となっています。

岩手県で生産されている吟ぎんがを100%使用した日本酒を飲みたい方は、田村酒造場の「田むら 吟ぎんが」がオススメです。田村酒造場が現在持っている全ての技術と知恵を使用した渾身の日本酒であり、吟ぎんがを55%まで磨き上げ、低温でじっくり時間をかけて醪造りを行い、瓶燗火入れを行った純米吟醸酒です。封を開封するとふわっと吟ぎんがの香りが漂い、一口含むと口内いっぱいにフルーティーで穏和な味わいが広まります。そして、心地よい余韻が残るため、1度飲んだら癖になります。

岩手県地方で生産されている酒造好適米のご紹介が完了致しましたので、続きまして宮城県と福島県をご紹介させて頂きます。

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