飛び切り燗にオススメの日本酒

日本酒で最も高い温度を誇る「飛び切り燗」は、55℃前後まで温めた日本酒のことを指します。

飛び切り燗の特徴は、徳利に触れた直後に高温の熱を感じるまで温め、酒器に注ぐ前から湯気が立っていて刺激のある強い香りと極めて辛い味わいが楽しめる日本酒です。

ここまで温めて日本酒を嗜む方は稀と言われており、非常に好みが分かれます。

ですが、なかには飛び切り燗を堪能してみたいという方もいらっしゃるかと思いますので、今回は飛び切り燗に最適なオススメの日本酒をいくつかご紹介します。

飛び切り燗にオススメの日本酒|日本酒の温度と味の違い

【大山「特別純米 十水」】

加藤嘉八郎酒造にて通年販売されている日本酒「大山 特別純米 十水」は、飛び切り燗にオススメのお酒です。
十水とは、江戸時代後期に確立した日本酒の仕込み方法であり、十石のお米に対して十石の水で仕込んで作られていることからこの名が付いたそうです。

今回ご紹介させて頂く、特別純米 十水は現在より1割から割りほど少ない水で仕込む濃厚仕込みを用いて、現代風にアレンジされて醸された新しいタイプの日本酒です。

安らかで透明感のある吟醸香と濃醇ながらも爽快感のあるみずみずしい酸味、そして厚みを持った心地良い広がりを持つ甘みと旨味が絶妙なバランスで感じられるお酒となっております。
また、お米本来の旨味と甘みにしっかりとした酸味が織り成すハーモニーはボリューミーで肉料理やクリーム系の料理にもピッタリです。

また、特別純米 十水は、お燗向けのお酒でもあり、ぬる燗から飛び切り燗まで幅広い温度で嗜むことができます。
しかも、それぞれの温度によって見せる顔が異なりますので、是非1度飲用されてみてはいかがでしょうか。

【はぎの露「山廃純米 無濾過原酒」】

福井弥平商店の数量限定で販売されている日本酒「はぎの露 山廃純米 無濾過原酒」は飛び切り燗で味わうのにオススメのお酒です。
山廃仕込みの特別純米酒である「はぎの露」は、蔵内で二夏の間ゆっくりと熟成させて発売される限定酒であり、クリーミーな熟成香とボリューム感のある旨味と熟れ味が柔らかく広がるため、心地良い余韻を感じることができます。また、スッキリとした切れ味もあるので、ほんのりとした苦みと濃醇で柔和な旨味と酸味の調和が堪らない日本酒です。
飛び切り燗が大好きな方への贈り物にいかがでしょうか。

【南部関「純米酒」】

河村酒造店にて通年販売されている日本酒「南部関 純米酒」は、飛び切り燗を嗜む方々から愛飲されているお酒です。
南部杜氏の故郷である岩手県花巻の蔵元で醸造されており、ボディのあるキレの良い風味が特徴の純米酒です。地元岩手県産のひとめぼれを100%使用しており、優れた可能性を最大限引き出すために丁寧に醸造された日本酒は、どっしりとした骨格を持っているので、冷やしても温めてもおいしく召し上がることができます。
熱燗にすると香りは控えめになるのですが、強張った緊張をとき解したような安堵感が得られ、60℃以上の超熱燗にしてから燗冷ましさせてから飲むのもオススメです。

燗酒を作る際は、錫や真鍮で作られたチロリや徳利、赤外線温度計などお燗専用酒器を用意する必要がありますので、飛び切り燗を作る際は事前に用意しておきましょう。

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